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アジアツアーへの第一歩を踏み出した 森崎ウィン気迫の生配信ライブ

ぴあ

20/8/30(日) 0:00

2020年8月29日、森崎ウィンの初ワンマンライブ「MORISAKI WIN SCREEN LIVE ~Parade to the WonderLand~」が、世界に配信された。新型コロナウィルス感染症の影響で、ファンの目の前でパフォーマンスが出来ない痛恨のWEBライブと思っていたが──彼のプロ意識、そしてファンに歌を届けようとする真摯な情熱は、モニター越しでも十二分に伝わってくるものだった。

ライブムービー画面横に流れる、ファンのメッセージがせわしない開催時間直前。「こっちも緊張する」「初ライブを共有できる幸せ」「ウィンくんも私たちもめいっぱい楽しみましょう!!!」──文字だけからでも、ファンのワクワク感が高まっていくのがわかる。そして、約束の時間17時になると──。

オープニングのショートムービーが、ウィンの大人の魅力を振りまいたのち、勢いよく始まったのがソロデビュー曲「パレード - PARADE」。赤のセットアップ衣装のスーツに身を包んだウィンから、スタート早々100%の気迫がまともにぶつかってくる。そして曲終わりで、日本語、英語、ミャンマー語で挨拶。バンドとの掛け合いも交えながら、日本から世界に対してのライブ配信にあたっての意気込みを語り、2曲目へ。

「Shall we dance」は、しっとりと聴かせる曲。聴衆を包み込むような伸びやかな歌声と、たまに見せる切なそうな表情に心をつかまれる。また「もう一度!」の合いの手で場を盛り上げ、歌い上げる。そして間髪入れずに始まったのが「Be Free」。マイク前でジャンプをしたり、バンドメンバーに近づきアイコンタクトを取り合ったり、目の前に「いる」はずのファンに向かって「Com’n!」と煽ったり。ファンがウィンの世界に安心してのめりこめる雰囲気を、一気に完成させた。

そして「皆さん楽しんでいますか? ちょいちょい英語とミャンマー語を入れながらやっていきます」という短いコメントをはさんで、次の曲へ……というところで、キーボードのリードに一瞬キョトンとしたウィン。しばらくして「1.2.3」が始まったとわかるも、渋すぎるアレンジゆえにとまどっていたことが判明。結局、歌い始めたものの途中で「タイムアウト!」と演奏を止め、「めっちゃ悪いんですけど……本当の方(アレンジなしの方の意味)でお願いします!」とリクエスト。ファンとしては、2つのバージョンが聴けてかなりお得なハプニングといったところだった。 なお、“本当の”「1.2.3」を歌うウィンは、我が意を得たりとばかりにステージ上を縦横無尽にステップし、バンドメンバーと絡んだのち、思わず言ったという雰囲気の「はあ、楽しい……」から始まるコメントと一礼で、曲を終えたのであった。

テンションが上がったところで、「Facebook,Instagram,YouTubeでコメント欄を開放するので、コメントをください!」と告知。「パレード - PARADE」を歌いながら、まずはFacebookからの「もっと近寄って」「Ilove you」などのコメントを読み上げ、ファン悩殺の全開の笑顔と共に答える。Instagramからは「好き」「結婚して」「ウィンくーん!」などの微笑ましいコメント、YouTubeからも「衣装にあってる」「マジ最高」等々、ファンのテンションも爆上がりなのがわかる。

インターバルに入ると、「パレード - PARADE」のMV制作メイキングムービーが流れる。青い空の下の無邪気に笑うウィンに和んでいるうちに、衣装替えをしたご本人がステージに登場。先ほどのスーツから一転、カジュアルなシャツとパンツをまとい、バンドメンバー紹介に移る。そして始まったのが「WonderLand」。全編ほぼ英語の歌詞のこの曲を、ソウルフルに歌いあげながらも、時々繊細な感情を織り交ぜ、ファンの心をつかむ。森崎ウィンの、大人の顔と少年の顔が交差する、不思議な魅力を体現した1曲となった。

「d.s.t.m」ではステージから飛び降りた客席より、目を閉じて全身で音を感じながらのパフォーマンス。バンドメンバーを、そしてファンを信用しきった彼を、ぐるりと映すカメラワークが心地いい。ステージにひらりと戻ってからは、最高に温まったバンドメンバーとの絶妙な掛け合いを見せる。

「Blind Mind」は全編完全英語詞の1曲。「君を見るとボロボロになってしまう 君はもう僕の知っている人じゃない 君の選択が理解できない……」。切ない歌詞を、聴いているこちらが泣きたくなるような表現力で歌うウィン。流れる汗に本気の苦悩を感じ、最後のフレーズの余韻に浸っていると……突然始まるMC。そして100%笑顔のウィン! 思わずファンも「ギャップがすごすぎ」とコメント欄に書き込んでいた。

MCでメンバーにミャンマー語の挨拶を教え、それぞれに一言もらった後は、とうとう最後の曲「What U Wanna Do」。明るいトーンで歌う合間に、バンドメンバーへの感謝、そしてファンへの感謝を述べ、去るウィン。そして──短いグッズ紹介映像をはさんでのアンコールとなる。

Twitterで「#コールウィン」のハッシュタグをファンがつぶやいたところで、ウィンの登場! なんとミャンマー語バージョンの「パレード - PARADE」を披露。日本語とも英語ともまったく違うミャンマー語の語感だが、ポップな曲調にピッタリ。何よりも飛び切りの笑顔と共に、母語で歌うウィンのカッコよさに鳥肌が止まらない。彼の歌手としてのパワーをリアルタイムで受け取れる喜び、そしてモニター越しでもじゅうぶん過ぎるほど伝わる彼の情熱。「みんな、ありがとう、僕の声が聞こえていますか? まだそこにいますか?」と語りかける彼に、「います! ありがとう!」とモニターに応えたファンもごまんといただろう。

そして楽しかったと口々に言う、バンドメンバーたち。ミャンマー語で「ありがとう」と言ったり、英語でファンに語りかけたり……ウィンが周囲に愛されていることが伝わってくる。

大トリの曲は、ウィンのアコースティックギターによる、ソロ曲「ただいま」。4年前に書いたというこの曲は、待っている「君」のいるところに戻ることを夢見ていた僕が、とうとう同じ笑顔に会えて泣きそうになる──そんな優しい内容。日本語とミャンマー語で交互に歌っている姿はとても自然で、複数の文化を持ち、そして更なる異文化の世界にまで羽ばたこうとするウィンを、象徴しているようだった。

ライブの終わり、「ありがとう」とやはり3つの言葉で言うウィンの笑顔は、今日で一番の輝き。初めてとはとても思えない、完成度の高かった今回のワンマンライブ。やり切ったであろうウィンと、楽しみきったであろうファンとの幸福な関係が、何よりも印象的だった。

文/中尾巴

「MORISAKI WIN SCREEN LIVE 〜Parade to the WonderLand〜@PIA LIVE STREAM&uP!!!」
チケット販売期間:8月5日(水)18:00〜8月31日(月)15:00
配信期間:8月29日(土)16:30〜8月31日(月)16:59

「チケットぴあ(PIA LIVE STREAM)」販売URL:https://w.pia.jp/t/morisakiwin-pls/
●視聴チケット:3000円(税込)

「uP!!!」販売URL:https://up.auone.jp/articles/id/80724?ref=os/
●視聴チケット
auスマートパスプレミアム会員:2000円(税込)
一般:3000円(税込)

●限定グッズ付視聴チケット
auスマートパスプレミアム会員:4000円(税・送料込)
一般:5000円(税・送料込)

●auスマートパスプレミアム会員
月額:499円(税抜)
au以外をご利用の方でも入会いただけます。
初回30日間無料です。
●一般
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au以外をご利用の方でも、無料でご登録いただけます。
※グッズの発送はライブイベント終了後となりますので、数週間程度到着までお時間をいただきます。

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