玉川奈々福の 浪花節的ココロ
飲めば飲むほど強くなる~酒乱の剣豪・平手造酒
毎月連載
第4回
19/3/7(木)
「お強いんですね」
旅先の、瀬戸内のとある町で、ふらりと入った小料理屋の店主に、言われた言葉で調子に乗ったんですね。抜群においしかったには違いがない。軟水で醸した馥郁と香る純米吟醸。すいすい、すいすい、飲んだ飲んだ。見事に記憶をなくし、気が付いたときにはホテルのベッドの上。どうやって帰ったのか、よく予約しただけの宿にたどり着けたもんだ。激しい二日酔いだったことは言うまでもありません。あれが一人で一升酒を飲んだ、最後だったなあ(遠い目)。酒が喉に堪えるタチで、すっかりおとなしくなってしまった昨今のわたくしです。
浪曲には、これでもかというほど、大酒飲みが出てきます。前回登場の森の石松も、
新着エッセイ
新着クリエイター人生
水先案内