Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

神聖かまってちゃん「僕の戦争」オンラインライブで土下座、そのまま配信終了

ナタリー

21/3/9(火) 21:01

「夕暮れの鳥」を歌うの子(Vo, G)。(撮影:真島洸 / Cuon)

神聖かまってちゃんが3月5日に有料オンラインライブを実施した。これはテレビアニメ「『進撃の巨人』The Final Season」のオープニングテーマとして話題の楽曲「僕の戦争」の、フルサイズ音源が配信リリースされたのを記念して企画されたもの。空間演出ユニット・huezがVJを担当し、メンバーは視聴者に熱いパフォーマンスを届けた。

この日の1曲目に選ばれたのは「たんぽぽ」。タンポポの綿毛がふわりと舞う映像を背にしつつ、の子(Vo, G)はアコースティックギターを弾きながらさわやかに歌い上げた。続けてメンバーの背後に赤く染まった空と送電塔の映像が流れ、アニメ「『進撃の巨人』Season 2」のエンディングテーマである「夕暮れの鳥」がスタート。切なく優しい歌声を聞かせたの子は、まるでそこに観客がいるかのようにフロアを見つめながら、腕を振って指揮をした。

しかしその後、ライブ序盤の穏やかな雰囲気を断ち切るように鋭いギターサウンドが鳴り響き、「天使じゃ地上じゃちっそく死」に突入。激しく明滅する赤と青の照明と、の子による剥き出しのネガティブな衝動により、一転して画面は鬱々とした雰囲気に変貌した。そしてそのテンションを保ったまま彼らは「僕の戦争」を披露し、の子はハンドマイクで勇ましく熱唱。曲の展開に合わせて弾痕や激しい雨の映像が流れ、配信映像にはカラーとモノクロが滲む禍々しくも美しい映像処理が施された。

「芋虫さん」「るるちゃんの自殺配信」を経てライブは終盤に。ここから彼らはカオティックな曲を連投していく。「通学LOW」ではの子の悲痛な叫びのような歌に呼応するかのように、配信映像にエフェクトがかけられて画面が歪んでいった。「聖マリ」では、放心したような表情で歌い始めたの子が曲が進むにつれて徐々に昂ぶり、終盤には絶叫するように歌唱。バンドの演奏も無観客とは思えないほどにヒートアップしていた。

そして最後の曲「学校に行きたくない」でステージ上の混沌ぶりがさらに加速していく。ノイジーなサウンドと激しく明滅する光の中、の子はステージ中央にしゃがみこんで一点を見つめながら「計算ドリルを返してください」と連呼。の子がmonoに「僕の計算ドリル、なんでいつまで経っても見つかんないんだよ! どこやったんだよ! 誰か教えてよ!」と詰め寄ると、monoは「お前の計算ドリルなんてないんだよ!」と怒鳴り、の子は泣き出しそうな表情で「なんで隠すんだてめえ!」と金切り声を上げた。押し問答の末に2人は一緒に「返せ!」とシュプレヒコール。の子は「僕ばっかり僕ばっかり僕ばっかり……」と繰り返しながら頭を抱え、誰にともなく「僕が土下座したら返してくれますか?」と言い出した。それまで興奮状態だったの子がフロアに向かって力なく土下座し、それと同時に演奏が終了。の子が「許してください」とひと言つぶやくと、そのまま画面が切り替わって配信ライブは幕を閉じた。

なお、このライブは明日3月10日(水)23:59までZAIKOで配信中。チケットは500円で、明日19:00まで購入することができる。

「神聖かまってちゃん『僕の戦争』リリース記念 配信ライブ」2021年3月5日 セットリスト

  1. たんぽぽ
  2. 夕暮れの鳥
  3. 天使じゃ地上じゃちっそく死
  4. 僕の戦争
  5. 芋虫さん
  6. るるちゃんの自殺配信
  7. 通学LOW
  8. 聖マリ
  9. 学校に行きたくない

アプリで読む