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乙一が監督作「シライサン」へのこだわり語る「後味が悪いものが好き」

ナタリー

20/1/8(水) 12:30

「シライサン」メイキング写真より、飯豊まりえ(左)、稲葉友(中央)、安達寛高(右)。

飯豊まりえ主演作「シライサン」より、監督と脚本を担当した安達寛高のコメントが到着した。

17歳でジャンプ小説大賞を受賞し、数多くの作品を手がけてきた小説家・乙一として知られる安達。彼の長編映画デビュー作となった本作では、目をそらした人間を殺す怨霊“シライサン”の恐怖が描かれる。

目が大きく腫れ上がった姿のシライサンだが当初は顔を隠し、目を出していないビジュアルだったそう。安達は「制作を進めるうちに“見る”ということが重要な話なので、幽霊の目を強調すべきではないか、ということになったんです」と現在の風貌に至った経緯を明かす。シライサンの動きについて黒沢清監督作「回路」を参考にしたという安達は「ハイスピード撮影をして、少しゆらーっとするような、普通の速度じゃない感じになるように気を付けました」とこだわりを語った。また「みんなを嫌な気持ちにしてやろうと思って作っていました。後味が悪いものが好きなので」と撮影を振り返る。

映画の撮影後、乙一として小説「シライサン」の執筆に取り掛かった安達。「大もとは同じですが、出力のチャンネルが違います。小説は心の中の描写をメインに、映画よりも論理的に細部まで書かなければいけません」と述べ、「映画は外側から見て、心の中を想像させるようにします。映画だと時間軸があるので、論理的というよりも感覚で物事を描いていけるような印象がありますね」と言及した。

稲葉友、忍成修吾、谷村美月、染谷将太、江野沢愛美がキャストに名を連ねる「シライサン」は1月10日より全国で公開。

(c)2020松竹株式会社

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