映画『さよなら グッド・バイ』の製作が発表された。

太宰治の遺作にして未完の作品『グッド・バイ』の舞台を現代に移し、アレンジした『さよなら グッド・バイ』。妻に「今日中に整理して。私、もう限界なの――」と言われた雑誌編集者の田島周二が、後輩の永井一雄と一雄の妹・キヌ子を巻き込み、10人の恋人たちと別れ話をしていくが、そこにはある真実が隠されていたというあらすじだ。

田島周二役に玉城裕規、キヌ子役に金澤美穂がキャスティングされているほか、高崎翔太、秋月三佳、沖なつ芽、蒼あんな、蒼れいな、田山由紀、立花はる、高橋凛、綱島恵里香、森レイ子が出演。『渋谷シャドウ』の公開を控える谷健二がメガホンを取った。2021年春以降に公開予定。

谷健二監督のコメント

太宰治の未完の傑作。これまで舞台や映像で幾度となく綴られてきた物語への挑戦。はじまりは、田島周二を誰に演じさせたいかと考えた時、まっさきに浮かんだのが玉城くんでした。監督作品『一人の息子』（2018）ではどこか影のある無口な青年を演じてくれていましたが、他での演技をみているうちにコメディタッチの作品も面白いのではないかと考えました。10人の恋人がいる無茶な設定ですが、どこかそのミステリアスな見た目には説得力があり、彼の魅力を存分に楽しんでいただけるかと思います。今まで誰も思い描かなかったであろう展開、ぜひスクリーンでお楽しみください。