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いま、最高の一本に出会える

『君の輝く夜に~FREE TIME, SHOW TIME~』の出演者。左から中島亜梨沙、安寿ミラ、稲垣吾郎、北村岳子

稲垣吾郎らに密着! 『君の輝く夜に~FREE TIME, SHOW TIME~』現場レポート

ぴあ

19/6/24(月) 13:02

主演・稲垣吾郎、作・演出・鈴木聡、音楽・佐山雅弘という布陣により、好評を博してきた舞台『恋と音楽』シリーズ。2012、2014、2016年と続いた本シリーズだが、昨年夏に京都で上演された『君の輝く夜に~FREE TIME, SHOW TIME~』で、この3人が再びタッグを組むことに。そして今秋、待望の東京公演が行われる。そこで安寿ミラ、北村岳子、中島亜梨沙を含めた、キャスト4人のビジュアル撮影現場に潜入! さらに鈴木と稲垣のふたりに話も聞いた。

京都公演ではサマーリゾート風の爽やかなビジュアルが印象的だったが、東京公演ではキャスト全員が白いレース地のスーツを身にまとい、スタイリッシュでクールな装いに一新。撮影を担当するのは、第一線で活躍する写真家の下村一喜。下村からポージングなどの指示が出されると、プロフェッショナルな4人はすぐに反応。さまざまな表情、動きを見せていく。すると下村も「王子(=稲垣)! カッコいい」「OK! きれい」とノリノリ。最後には「素晴らしい!」と拍手で終え、その仕上がりが実に楽しみな撮影となった。

『君の輝く夜に~FREE TIME, SHOW TIME~』ビジュアル撮影現場

鈴木と稲垣にはまず、2年ぶりのタッグが実現した京都公演について振り返ってもらうことに。「『恋と音楽』シリーズの延長線上にあるのがこの『君の輝く夜に』ですが、僕と佐山さんは本当にいいパートナー同士になれたと思います。まるでセッションをするように音楽のアイデアを出し合ったり、今までの積み重ねの上にこの4作目が出来たという感触があって。残念ながら佐山さんは昨年の秋に亡くなってしまわれたのですが、きっと同じように感じてくれていたと思います」(鈴木)。「前回は僕自身の環境が変わったということもあり、本当にフレッシュな気持ちでやらせていただくことが出来ました。もちろん『恋と音楽』シリーズでやらせていただいたことを踏まえつつ、ひとつアップデートしたといいますか、これまでで一番いいかたちに仕上がったのではないかと思います」(稲垣)。

鈴木と稲垣が舞台で組むのは、『謎の下宿人~サンセットアパート~』(2003年)からすでに7作目。その相性のよさは言わずもがな、お互い絶大な信頼を寄せる。「吾郎くんってやっぱり、パフォーマーとしての経験量が非常に豊富なんですよね。舞台だけでなくドラマも、バラエティも、MCもやるわけですから。持っている引き出しも多いですし、その開け方もとてもうまい。だからもう基本的なことはまず吾郎くんにやってもらって、あとはそれを微調整していくような感じです」(鈴木)。「鈴木さんとの現場は、本当に家に帰って来たようなリラックス感がありますね。家族だから逆に恥ずかしいみたいな(笑)、もうそのくらいの領域。世間の僕に対するイメージはどんどん変化していきますが、鈴木さんはそれに合わせて、その時々の僕に当てて役を書いてくださっている。時代とともに新しい稲垣吾郎をつくってくれているというか……。だからもう究極の当て書きなんです(笑)」(稲垣)。

左から稲垣吾郎、鈴木聡

そんな“今”の稲垣に当てて鈴木が書いたのが、ある約束のためにホテルを兼ねたダイナーを訪れた男、ジョージ。「ちょっとダメな色男、みたいな感じが吾郎くんの役柄としてはあるんじゃないかと思っていて。モテているつもりなんだけれども実はモテない、みたいな(笑)。やっぱり吾郎くんってすごくロマンチックなことも出来ますし、ズッコケも出来る。しかもそれをファンの方も受け止めてくださるわけですよね。そこはこれまで積み重ねによる、お客さんとの信頼関係が大きいのかなと思います」(鈴木)。「これほどファンの方のことを考えて書いてくれる作家さんって、鈴木さんしかいませんからね。ファンの方が“そこ見たかった!”ってところを鈴木さんは書いてくださるので。本当に僕のことを観察してくださっていると思いますし、とてもうれしいなと思います」(稲垣)。

芝居とショータイムで構成される本作。「京都公演を踏まえつつ、ショータイムに関しては新しいことを取り入れます。前回よりも自信を持って、それがさらに何かクリエイティブなものにつながっていけばいいなと思います」(鈴木)。

『君の輝く夜に~FREE TIME, SHOW TIME~』は、8月30日(金)から9月23日(月・祝)まで日本青年館ホールにて上演。

取材・文:野上瑠美子 撮影:岩村美佳

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