劇作家ピーター・シェーファーというと『エクウス』や『アマデウス』、今年3月に上演された『ピサロ』などの代表作が思い浮かびますが、30代半ばの若き頃にこんなオシャレな男女3人芝居を2連作で生み出していたんですね。どちらも小粋な会話のやりとりから、人物たちの心の探り合いが軽妙に浮かび上がるラブコメディの佳品らしく。そろそろ生で演劇が観たい！と観劇熱に疼いている人にピッタリの、2作品連続上演ではないでしょうか。第一弾の『わたしの耳』はマギーさん演出のもと、英国演劇留学から戻ったウエンツ瑛士さんが帰国後初の舞台に挑みます。作品ごとにタイプの違う魅力を放って印象を残す趣里さん、劇団活動も行って注目度上昇中のお笑いコンビ「かもめんたる」の岩崎う大さんとともに、どんな和音を奏でるのか興味津々！　第二弾の『あなたの目』は寺十吾さん演出で、小林聡美さん、八嶋智人さん、野間口徹さんという演劇好きにはたまらない鉄板チームが実現。このお三方の丁々発止を想像するだけで口元が緩みます。嬉しいことに、どちらも特定回のライブ配信がありますよ！