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『泣く子はいねぇが』サン・セバスティアン国際映画祭にて、最優秀撮影賞を受賞

ぴあ

20/9/28(月) 10:21

『泣く子はいねぇが』 (c)2020「泣く子はいねぇが」製作委員会

映画『泣く⼦はいねぇが』がサン・セバスティアン国際映画祭にて、最優秀撮影賞(Jury Prize for Best Cinematography)を受賞した。

本作は、新人映画監督・佐藤快磨によるオリジナル脚本作。青春の終わりをテーマに、迷いながら大人になっていく20代の若者たちの姿を描く。物語のモチーフとして、近年ユネスコの無形文化遺産に登録された来訪神行事「男鹿のナマハゲ」が重要な役割を担っている。いつまでも「父親」の自覚を持てない主人公・たすく役で仲野が主演を務める。

カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの三⼤映画祭に次ぐ、由緒正しき国際映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭(スペイン)のオフィシャルコンペティション部⾨で鮮烈のワールドデビューを果たした本作。現地時間9⽉26⽇に⾏われた授賞式で、最優秀撮影賞(Jury Prize for Best Cinematography)撮影:月永雄太が受賞した事が発表され、主要部⾨での⽇本映画の受賞は2011年『奇跡』(是枝裕和監督)の最優秀脚本賞以来9年ぶりの快挙となった。

なお本作は今後も、北⽶において最も古く、歴史のある映画祭の⼀つであるシカゴ国際映画祭のニュー・ディレクターズ・コンペティション部⾨、そして東京フィルメックスのオフィシャルコンペティション部⾨への正式出品も決定している。また、本作のジャパンプレミア(⽇本最速上映)は、東京フィルメックスにて11⽉3⽇に⾏われる予定だ。

●⽉永雄太(撮影監督)
まず映画祭開催が厳しい時期に、開催してくださりありがとうございます。正直まだ実感が湧かなく、残念ながら現地にも⾏けなかったですし、公開もしていませんので、早く公開して欲しいなというのが正直な今の気持ちです。
男⿅半島の海、そして「ナマハゲ」がいる街の景⾊は強烈で、それを⾒た時にとても良いものが撮れるのではないかという印象を持ちました。撮影では、そんな男⿅の良さをなんとか出そうと意識し、現地で私が肌で感じたものを形にできればと思っていましたので、それが少しでも皆様に届けばと思っております。佐藤監督はじめ、全てのキャスト、スタッフに感謝しています。

●佐藤快磨(監督・脚本・編集)
デビュー作にも関わらず、このような賞を頂き⼤変光栄です。賞を頂けると思っていなかったので、本当に驚いておりますが、とても嬉しいです。スタッフ、そしてキャストの皆さんに感謝します。
僕のめちゃくちゃな絵コンテから、撮影賞まで持ち上げてくれたのは⽉永さんのおかげだと思っています。僕が役者さんから⼈間らしい瞬間をどう引き出せるかということを考えていたのに対し、そこから出てくるすごく繊細なものを、⽉永さんはこぼさないようすくい取ってくれました。撮影の現場はもちろん、準備から仕上げまでこの作品について⼀緒に考えてくれたことに⼼から感謝しています。これからも映画を撮り続けられるように頑張りたいと思います。

●仲野太賀(主演)
最優秀撮影賞!! 凄い!!!
佐藤監督に寄り添い、時に導きながら、監督のこだわりを“映画”に昇華されていた⽉永さんの姿が格好良くて、とても印象深かったです。僕がオールアップして、別れ際に「良い映画になってると思います」と⽉永さんに⾔われた時はどんなにホッとした事か……
今回の受賞、『泣く⼦はいねぇが』に携わった者として誇らしい気持ちでいっぱいです。⽉永さん、本当におめでとうございます!!

『泣く⼦はいねぇが』
11月20日(金)公開

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