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草なぎ剛、愛犬くるみちゃんとの不思議な縁 活躍を支え続ける“守るべき存在”

リアルサウンド

20/5/11(月) 6:00

 草なぎ剛が、5月3日放送の『ななにー』こと『7.2 新しい別の窓』(AbemaTV)で、愛犬・くるみちゃん(フレンチブルドッグ)の出産報告をした。

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 新型コロナウイルス感染拡大防止のために、リモートで収録を行なった5月の『ななにー』。20名以上のゲストとテレビ電話トークを終え、稲垣吾郎、香取慎吾、そして“ななにーファミリー”ともいえるキャイ~ン、みちょぱ(池田美優)と共にまったりとしていたところ、おもむろに「ひとつ私から発表がありまして。あのですね、私ごとなんですけど……」と切り出した草なぎ。

 普段とは異なる声色に真剣な様子が伝わり、何事かと一同ががざわついていると「私の愛犬のくるみちゃんがですね、3月27日に子どもを産みまして」と報告したのだ。誰もが先の見えない不安を抱える中での、思わぬハッピーなニュースに誰もが笑みを浮かべた。

 続けて、産まれて間もない子犬の写真を披露すると、香取は「うわー。くるみがママになった!」と感激の声を上げる。また稲垣がクリーム色のくるみちゃんに対して「ちょっとカラーがくるみちゃんとは違うんだね」と子犬の毛色に注目すると、草なぎはブリンドル(黒や茶色、ゴールドなどの毛が縞模様のように入った虎毛のこと)であることを嬉しそうに説明した。

 子犬3匹の名前は、それぞれレオン(オス)、マチルダ(メス)、桃(メス)。レオンとマチルダは、外出自粛中に草なぎが見返した映画『レオン』の主人公とヒロインから取った名前で、桃はくるみちゃんの「くるみ」を漢字にすると「胡桃」と「桃」が入っていることから名付けたという。ゆくゆくは1匹を手元に残し、他の2匹は譲ってほしいと言われている知人へ里親に出す予定だそうだ。

 4月の『ななにー』オンエア日(4月5日)には、すでに子犬は誕生していたものの、まだ小さかったことから発表を控えていたという草なぎ。また、フレンチブルドッグは頭が大きいため、基本的には帝王切開となることから、母犬が子犬を認識するのに時間がかかることもあるそうだ。くるみちゃんも、最初は子犬との接し方に戸惑いを示していたようで、通常なら母犬が排泄のサポートをするところを草なぎが代わりに対応していたと明かした。

「僕がね、ミルクやってて。生まれたときに40分ごとにミルクとかあげないといけなくて。本当に“STAY HOME”の今だから育てられてるのかなって。くるみが僕に、いい時間を与えてくれたんだよね」

 この言葉を聞いて、草なぎとくるみちゃんの不思議な縁を再び思い出した。くるみちゃんが生まれたのは、2016年12月30日。2016年といえば12月31日付でSMAPが解散をした、激動の年だ。「僕はね(生後)3カ月で、くるみを迎え入れたんですけど。いやー感慨深いですね。くるみちゃんのことを話してると、私ね涙がちょちょぎれちゃいますよ。えーんっつってね、本当に(笑)」と、冗談を交えながらも目頭を押さえながら振り返った動画が、YouTubeにアップされている。

 2016年12月30日から3カ月となると、まだ新しい地図が立ち上がる前。稲垣と香取、そして彼らのもとにNAKAMAとして集ったスタッフたちと、新たな船出について話し合いを重ねていたころだ。

「迎え入れるタイミングも、すごい僕の人生にとって大きな波があって、ターニングポイントだったので。そこにくるみちゃんが本当にたまたま重なって。今思うと、くるみちゃんがいてくれたおかげで、いろいろ僕も気持ち的に助かったんだなって……」

 先の見えない不安な中で、それでも何かを始めなければと自分を鼓舞する難しさ。そんな草なぎの心を奮い立たせるように、くるみちゃんはやってきた。人は自分のためだけよりも、誰かを守ろうとするときのほうが力が湧いてくるもの。草なぎの今の活躍は、くるみちゃんという守るべき存在があったからに違いない。

 草なぎが犬を飼う上で大切にしているのは、「常に一緒にいること」だそうだ。その言葉通り、そこから彼の仕事には、くるみちゃんの姿をよく見かけるようになった。香取がMCを務めていた『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)に草なぎがゲストとして登場した際、くるみちゃんもTV初出演を果たす。めったに吠えないのに、ここぞというタイミングで「ワン!」と鳴き、みごとに笑いを誘ったこともあった。

 さらに、草なぎと香取のユニット・ShinTsuyoが歌う「KISS is my life.」に乗せて、竹内結子とキヤノン ミラーレスカメラ『EOS Kiss M』でCM共演するなど、草なぎがいない現場でも仕事を見事にこなしていったくるみちゃん。草なぎもファンも、そんな彼女に敬意を評して「女優さん」と呼ぶ姿も微笑ましい。

 1歳の誕生日である2017年12月30日には、YouTubeにて「クルミちゃんの唄」を自作して熱唱するシーンも。

 〈食べるのに目がない君だから 時には心配さ 守ってあげるよ〉というさりげない日常から紡がれた歌詞には、どんなに草なぎがくるみちゃんに対して、大事に思っているのかが伝わってくる。それは、恋人のようであり、愛娘のようであり、種族を超えた親友のようでもあり……いずれにしても、草なぎの愛情深さを改めて知る機会となった。

 また、こんなにも溺愛しているのに、くるみちゃんは草なぎが帰ってきても〈お出迎えしてくれない〉という歌詞にはクスッとさせられる。ちなみに、2020年4月27日発売の雑誌『Numero TOKYO』のインタビューでも、いまだに「お出迎えはナシ」な様子。だが、最近はお腹を出して「なでて」という素振りは見せるようになったようだ。

 子犬の名前をつけた際、草なぎは映画『レオン』に登場するレオンとマチルダの関係性を「素敵だ」と話していた。孤独なレオンのもとに、やってきた少女マチルダ。マチルダの行動を危なっかしく感じながらも、彼女の心はレオンよりもずっと大人で、2人は恋愛とも友情とも定義できない愛情でつながり、生活を共にする。そんなレオンとマチルダに、草なぎとくるみちゃんの関係性がリンクしているように感じた。

 映画『レオン』とは異なり、草なぎとくるみちゃんの物語はまだまだ続く。子犬という新しいキャラクターの登場で、関係性がどう変化していくのか実に楽しみだ。子犬の成長と共に、ゆっくりと見守っていきたい。(佐藤結衣)

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