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ダニエル・ラドクリフが、“両手に銃をくっつけられた男”を演じる 『Guns Akimbo』がトロント映画祭で世界プレミア

ぴあ

19/9/13(金) 12:30

『Guns Akimbo』 (c)Courtesy of TIFF

『ハリー・ポッター』が終わって以来、ダニエル・ラドクリフは、死体を演じた2016年の『スイス・アーミー・マン』のように、ちょっと変わったテイストの小作品に、好んで出演してきている。トロント映画祭で世界プレミアされた『Guns Akimbo』も、その最新の例だ。

ニュージーランドの監督ジェイソン・レイ・ハウデンが書き下ろしたこのSFアクション映画で、ラドクリフが演じるのは、ビデオゲームのデベロッパー、マイルズ。オフィスではパワハラを受け、恋人と別れた後、次の彼女もいないままの彼は、帰宅後もひたすらビデオゲームをプレイする毎日だ。

そんなある日、彼は違法のゲームサイト“スキズム”の恨みを買うことをやらかしてしまい、無理やりそのゲームの登場人物にさせられてしまう。“スキズム”は、人々が殺し合う様子を一般人がライブで観戦できるというもの。手放すことができないよう、両手に銃をくっつけられてしまったマイルズは、その状態でなんとか生き延びようと悪戦苦闘するのだった。

「これは『スイス・アーミー・マン』ほどにはクレイジーじゃないよ」と、プレミアの翌日に行われたインタビューでラドクリフは笑う。「一度ヘンテコな映画を受け入れると、そういうオファーがいっぱい来るようになるんだよね。僕には、変な映画が好きな俳優というイメージが付いたみたいだ。それは素敵」。

両手に銃がついたまま、トイレに入ったり、服を着ようとしたり、物を食べようとしたりするシーンは、非常にコミカル。一方で、銃を使ったバイオレンスはかなり過激で、ダークでもある。しかしラドクリフは、「これはバイオレンスを正当化するものでも、モラルを語るものでもない」と主張。「それに、アートはもちろんパワフルであるけれども、社会がアートに影響を与えるほどには、アートは社会に影響を与えないと思うよ」。

今作は、日本公開も決まっている。

取材・文=猿渡由紀

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