「近松心中物語」2組の男女並ぶビジュアル公開、田中哲司「令和の時代に元禄の花を」
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「近松心中物語」メインビジュアル
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「近松心中物語」のメインビジュアルが公開された。
お披露目されたのは、忠兵衛役の田中哲司と梅川役の笹本玲奈、与兵衛役の松田龍平とお亀役の石橋静河がそれぞれ並ぶビジュアル。併せて、キャスト4名の公演に向けたコメントが到着した。田中は「これはもう、戦いだと思っています。敵はかなり手強いです。横浜のKAATで、長塚圭史君を始め、座組の皆でぶつかって、令和の時代に元禄の花を咲かせられる様頑張ります」、松田は「長塚さんとは3回目になりますが毎回とても大きな課題を頂けるので、今回も戦々恐々ですが、それを乗り越えて新しい景色をみたいなあと楽しみにしています」と意気込みを述べる。
さらに笹本は「ミュージカルでは洋物のドレスを着用する事が多く、日本人なのに着物を着る機会もこれまで殆ど無かったので勉強しなければいけない事が山ほどありますが、今はお稽古の開始日が待ち遠しく期待で胸が一杯です」、石橋は「二十代も後半に差しかかってきた今の自分の、無知さ愚直さをぶつけながら、この役に挑みたいと思います」とコメントした。
「近松心中物語」は、秋元松代が近松門左衛門の「冥土の飛脚」をベースに書いた戯曲。元禄時代の大阪・新町を舞台に、飛脚屋亀屋の養子・忠兵衛と新町の遊女・梅川、忠兵衛の幼なじみで古道具商傘屋の婿養子・与兵衛と、その女房・お亀の男女2組の物語が展開する。今回は、KAAT新芸術監督の長塚圭史が演出、スチャダラパーが音楽を担当。公演は、9月から10月にかけて神奈川・福岡・愛知・兵庫・大阪・長野で行われ、チケットの一般販売は、神奈川公演が7月24日、福岡公演が8月1日、兵庫公演と長野公演が7日、愛知公演が14日、大阪公演が18日に開始される。
田中哲司コメント
「近松心中物語」は蜷川幸雄さんの為に書かれた戯曲であり、完成され熟練された作品です。その秋元松代さんの名作に、最大限の敬意を払いつつ、しかしそれに囚われず、恐れず、真摯な気持ちで取り組んで行こうと思います。
これはもう、戦いだと思っています。
敵はかなり手強いです。
横浜のKAATで、長塚圭史君を始め、座組の皆でぶつかって、令和の時代に元禄の花を咲かせられる様頑張ります。
松田龍平コメント
この度「近松心中物語」をやることになりました。
長塚さんとは3回目になりますが毎回とても大きな課題を頂けるので、
今回も戦々恐々ですが、
それを乗り越えて新しい景色をみたいなあと楽しみにしています。
座組みの皆とともに夢中になって魅力的な物語を届けられるようがんばります。
笹本玲奈コメント
近松心中物語の梅川は、いつか和物に挑戦したときに演じてみたいと思う憧れの役でした。今まで様々なバージョンで上演されてきた歴史ある作品に、演出の長塚圭史さんをはじめ素晴らしいキャストの皆様とご一緒出来る事をとても嬉しく思っております。
ミュージカルでは洋物のドレスを着用する事が多く、日本人なのに着物を着る機会もこれまで殆ど無かったので勉強しなければいけない事が山ほどありますが、今はお稽古の開始日が待ち遠しく期待で胸が一杯です。
石橋静河コメント
今回、お亀というとても魅力的な役に出会えたことを嬉しく思います。
人とのつながりが希薄な今、お亀のように誰かを好きになるがあまり命を捨ててしまう、ということの意味を考えさせられます。
若気の至りと言ってしまえばそれまでですが、人との出会いは、時に命を揺さぶるほどのパワーがあるのだと私は思います。
二十代も後半に差しかかってきた今の自分の、無知さ愚直さをぶつけながら、この役に挑みたいと思います。
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「近松心中物語」
2021年9月4日(土)~20日(月・祝)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール
2021年9月25日(土)・26日(日)
福岡県 北九州芸術劇場 中劇場
2021年10月1日(金)~3日(日)
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
2021年10月8日(金)~10日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2021年10月13日(水)
大阪府 枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール
2021年10月16日(土)・17日(日)
長野県 まつもと市民芸術館 主ホール
作:秋元松代
演出:長塚圭史
音楽:スチャダラパー
出演:田中哲司 / 松田龍平、笹本玲奈 / 石橋静河 / 綾田俊樹、石橋亜希子、山口雅義、清水葉月、章平、青山美郷 / 辻本耕志、益山寛司、延増静美、松田洋治、蔵下穂波 / 藤戸野絵、福長里恩、藤野蒼生 / 朝海ひかる、石倉三郎
※福長里恩と藤野蒼生はWキャスト。