やられた！　それが偽らざる感想。フランシス・フォード・コッポラがベトナム戦争の闇をCGなしの壮大なスケールで描いた『地獄の黙示録』製作40周年を記念して、自分の好きなバージョンを作りたいと考えて、1979年の劇場公開より30分長く、全てを盛り込んだ2001年の特別完全版より20分短いバージョンに再編集し、新たにデジタル修復した『地獄の黙示録 ファイナル・カット』の凄さは言葉では形容できない。 映像は撮影時のオリジナル・ネガフィルムを初めて使用し、音声は劇場公開版のプリントマスターを使用し、いずれも独自のIMAX-DMR技術でデジタルリマスターされ、コッポラが長年臨んでいた没入感や臨場感を実現した182分の映画は、完全に観る者をタイムスリップさせてくれる。絶対に映画館でその凄さを体験して欲しい。