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GENIC、デビュー初ライブに感じた“青春の匂い” 7人が全力で作り上げた熱いステージを観た

リアルサウンド

 avexのDNAを継承する新ダンス&ボーカルグループとして2019年に誕生したGENICが、7月12日にオンライン配信ライブ『GENIC Debut Album「GENEX」リリース記念LIVE』を行なった。同ライブは新型コロナウイルス感染拡大に伴い、全公演中止となってしまったツアー『GENIC LIVE TOUR 2020 -GENEX-』の最終日に配信。多くのファンが心待ちにしていたライブだ。

参考:AAAやlolに続く男女混合グループ GENICインタビュー メンバーに聞く、グループの強みとアルバムへの思い

 ライブは「UPDATE」からスタート。作詞作曲、アレンジをメンバーの小池竜暉、西澤呈が手掛けた、GENICらしいアッパーなダンスチューンだ。爽やかな白い衣装に身を包んだ7人が作るステージは、若さと勢いが溢れ出している。続く「BURNIN’ BURNIN’」はライブ初披露。作詞を手掛けた西澤と西本茉生のラップ、金谷鞠杏と宇井優良梨の艶っぽいコーラス、小池の力強い歌、抜群のスタイルから発される雨宮翔のキレのいいダンス、増子敦貴の豊かな表情……など、GENICの魅力が詰まったクールなナンバーを堂々と披露した。

 「こんばんは、GENICです! よろしくお願いします」と元気のいい挨拶で始まったMCでは、改めて一人ずつ自己紹介。ワイワイ話す姿は見ていてほっこりする。3曲目の「MOONLIGHT」が始まろうとすると、振り付けを担当したDa-iCE・和田颯からのビデオメッセージが。

 ビデオでは「僕自身、振り付けを一人でするのが初めてで不安だったんですけど、我ながらかっこいい振りができたんじゃないかな、と。これから初披露ということで、皆さん楽しんで頑張ってください」と笑顔でコメント。GENICのメンバーたちは「びっくりした」と驚きつつも、気合いが入ったようだ。披露された「MOONLIGHT」は、曲も大人っぽくオシャレで和田の振り付けもピッタリ。GENICの新しい一面が引き出されている。7人が横一列に並ぶと、小池が作詞した「月夜に馳せる」とライブ初披露曲が続く。振り付けがない同曲は、メンバーたちの声がしっかり楽しめる。西澤と雨宮、増子と宇井、小池と金谷など様々な組み合わせのハーモニーを聴けるのも良い。

 しっとりした空気になると、西本が「こういう曲の後のMCってどうすればいいの?」と口火を切り、改めて和田へのお礼を述べる7人。金谷曰く「夜系の曲」が続いたあとは、Da-iCE・工藤大輝が作詞作曲を手掛けた「SUN COMES UP」へ。7人でガシガシと踊り、男女の声が美しく混じり合うGENICらしい一曲だ。メンバーたちの笑顔も増え、楽しそうな雰囲気が伝わってきたところで、思い出がたくさん詰まっている「夏恋」が飛び出す。底抜けに爽やかで、可愛らしい曲調が彼らにピッタリ。顔を見合わせてニコニコと笑い合ってる金谷と宇井も最高にキュートだ。そして「抱きしめたら」と、爽やかな曲が続いた。

 MCでは増子が「自粛期間中、なんでGENICに選ばれたんだろうとか考えて。(GENICのメンバーは)もともと決まってたんじゃないかな、こういうライブをするって決まってたんだなって思うと、運命を感じる」、西澤が「見えない糸でつながってる感じだね」など、それぞれにファンへの思いや感謝を口にした。そしてラストスパートは小池と西澤が作詞作曲をした「FLY」から。以前のインタビューでも、メンバーたちが「ライブでタオルを回したい」と口々に言っていた待望の楽曲だ(AAAやlolに続く男女混合グループ GENICインタビュー メンバーに聞く、グループの強みとアルバムへの思い)。

 笑顔で楽しそうにタオルを回す7人を見ていると、ファンと一緒に盛り上がっている画が見えてくるようでもある。そしてGENICらしい疾走感溢れる「READY GO」を披露し、全9曲を終えた。最後は、西澤が「セトリをTwitterで集めていたんですけど、『TOGETHER』が結構多くて。でも話し合った結果、『TOGETHER』は皆さんと同じ空間で、同じ場所でTOGETHERしたいと思いまして。次、皆さんと会える時にTOGETHERしましょう」と次回のお楽しみも発表し、ライブに幕を下ろした。

 デビュー後の初ライブは、7人の全力が見えた素晴らしい空間だったのではないだろうか。自分のパートではない部分も歌詞を口ずさんでいたり、笑顔で楽しそうに踊っている7人の姿には若いからこその勢いと、青春の匂いを感じる。この熱量の高いステージを、次回はぜひ直接目で、肌で感じたい。(高橋梓)

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