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黒沢清を震撼させた中川奈月監督作「彼女はひとり」が全国で公開決定

ナタリー

「彼女はひとり」ポスタービジュアル

中川奈月監督作「彼女はひとり」が10月23日より全国で公開決定。あわせてメインビジュアル、予告編も到着した。

「田辺・弁慶映画祭セレクション2020」で上映された本作では、自殺を図ったものの生還した高校生・澄子の孤独な復讐劇が描かれる。「本気のしるし」に主人公の同僚役で出演した福永朱梨が澄子を演じ、第13回 田辺・弁慶映画祭で俳優賞を受賞。澄子に翻弄される幼なじみ・秀明に金井浩人、秀明とひそかに交際している教師・波多野に美知枝が扮したほか、三坂知絵子、山中アラタらも共演した。

ポスタービジュアルには、中川の恩師である黒沢清からの「青春という言葉からはるか隔たった、あまりにもダークで狂気的な世界観に震撼していた。これは凄い」という絶賛コメントも掲載。YouTubeで公開された予告編には、澄子が教師との関係を隠す秀明を徐々に追い詰めていくさまや、「なんか全部壊れればいいかなと思って」と独白する様子が収められた。

公開決定に際し、福永から「撮影から6年近く経ちますが、こうしてまたスクリーンで上映する機会をいただけて本当に嬉しいです。映画館で映画を観ることは特別な体験で、かけがえのないものだとコロナ禍の中改めて実感しています」と喜びのコメントが。中川も「映画を監督するという事がどういうものか分からないまま撮らせて頂いたこの作品が、本当に多くの方に支えられて単独公開を迎えられる事が出来て感無量です」とつづっている。

「彼女はひとり」は東京・新宿K's cinemaほか全国で公開。

福永朱梨 コメント

「彼女はひとり」の撮影から6年近く経ちますが、こうしてまたスクリーンで上映する機会をいただけて本当に嬉しいです。映画館で映画を観ることは特別な体験で、かけがえのないものだとコロナ禍の中改めて実感しています。大好きなこの作品を、スクリーンで観られるこの機会にぜひ観ていただけたら嬉しいです。この物語が沢山の人に届きますように。

中川奈月 コメント

映画を監督するという事がどういうものか分からないまま撮らせて頂いたこの作品が、本当に多くの方に支えられて単独公開を迎えられる事が出来て感無量です。撮影から数年が経って色んな方に出会い、この作品の強さについて私が沢山教わりました。あの頃の私にしか作れなかったものと、それに乗ってくれたスタッフ、キャストとの出会いに感謝しています。

ついに多くの方に見て頂けるという事が本当に楽しみでなりません。ぜひ、見に来てください。劇場でお待ちしております。

(c)2018「彼女はひとり」

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