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祭nine.が武道館公演やオリコン1位、主演映画を達成した今掲げる“てっぺん” 「目標は『ONE PIECE』越え」

リアルサウンド

20/3/4(水) 19:00

 アニメ『デュエル・マスターズ』(以下、デュエマ)オープニングでオンエア中の表題曲を含むニューシングル『てっぺんニューデイズ』を3月4日にリリースする祭nine.。この春は精力的なリリースイベントと同時進行で初の主演映画『祭りのあとは祭りの前』が3月6日に公開され、舞台『ボイメンステージ 諦めが悪い男たち~NEVER SAY NEVER~』(3月20日より池袋・サンシャイン劇場で上演)への出演も控えているという多忙さだ。新曲や出演作についてはもちろん、デビュー当初からテーマとして掲げている“てっぺん”という言葉が持つ重みについて、デビュー3年目を迎えた7人に改めて聞いてみた。(古知屋ジュン)

(関連:祭nine.が明かす、“祭っ子”への感謝と想い「家族以上な部分もある、熱い仲間」

■“てっぺん”というワードは、祭nine.がデビューのときから掲げていたテーマ
ーー3月はトピックが目白押しですが、まずはニューシングルのリード曲「てっぺんニューデイズ」について、寺坂頼我(以下、寺坂)さん、野々田奏(以下、野々田)さん、神田陸人(以下、神田)さん、浦上拓也(以下、浦上)さん中心に聞かせてください。曲自体が持つ元気感もありますが、まず歌詞がすごくYUMIKO先生っぽいですよね?

寺坂:本当にいい歌詞なんですよね、ストレートで。

ーー個人的に〈ダッダッダダン大旋回☆〉という擬音の使い方にも“らしさ”を感じました。

神田:掛け声の〈ガチャーン〉とかもそうですね。

浦上:タイトルの“てっぺん”というワードは、僕たち祭nine.がデビューのときから掲げていたテーマでもあるんです。それを今改めてリード曲の中で歌えるということが僕たち自身もすごく嬉しくて。あと、オリコン1位や武道館ライブを経験してデビュー3年目に入った僕たちが歌う歌として、すごく意味のある内容だったりもするのかなと思います。

神田:僕的にはAメロでフレーズが終わる前に、みんなの声がどんどん重なって入ってくるところが好きなんですよ。ここはやっぱり7人もいるグループの強みというか、1人では絶対に出せない味じゃないですか。“怒涛の攻撃”という感じのスタイルが祭nine.らしいなと思いました。

寺坂:いい意味でアニソンっぽい魅力もあって。

野々田:『デュエマ』のオープニングテーマだからというのもあると思います。この間、『デュエマ』のイベントに出させていただいたときに、子供たちがすでにこの曲の“それだダンス”を踊れていたんですよ。

寺坂:あれは嬉しかったね。

浦上:そのときに「有超天シューター」とか過去のテーマ曲も歌ったんですが、それも口ずさんでくれたりしていたので、少しずつ『デュエマ』を通して祭nine.が広がっているのかなと実感しました。

ーー #それだダンスはTwitterのハッシュタグにもなっていますが、祭っ子(祭nine.ファン)の間ではかなり浸透率が高いそうですね。振付師のラッキィ池田さんからは、この振付についてどういうアドバイスがありました?

寺坂:直接うかがった訳ではないですけど、僕たちはこれまでに3曲で『デュエマ』に携わらせていただいているんですね。なので、小さな子にも踊ってもらいやすいキャッチーな振付にしたいというのはラッキィさんの思いでもあると思うんです。僕たちは振付からそれを汲み取って、練習を重ねました。

ーー私もリリースイベントで拝見したんですけど、はじめましてのお客さんでもサビのところだけだったら参加できそうですもんね。

寺坂:先日『さっぽろ雪まつり』に出たときに海外からの観光客の方もけっこういらしていたんですけど、踊ってくださっていたんですよ。

清水:言葉が通じずともダンスのパワーは万国共通ですしね。

神田:ラッキィさんが毎月『コロコロコミック』を読んでいるらしくて、『デュエマ』の新シリーズに入っている“卍”ポーズなど、『デュエマ』を知っている人だからこそ楽しめる振りも盛り込まれているんですよ。なのでアニメと合わせてチェックするとより楽しめると思います。

ーー早速MVを見せていただいたんですけれども、なかなかド派手でしたね。

寺坂:チアボーイズを含むお祭りダンサーズ29名が参加してくれたんですが、フルバージョンシーンではチアボーイズがアクロバットの大技を披露していたりして、すごく見応えのある映像にしていただきました。

ーーあと漁港のシーンの大漁旗とか、演歌に強いテイチクさんならではの世界という感じがしました。

野々田:荒波がビシャーン! みたいな。

浦上:レーベルとフォーチュン(エンターテイメント)の世界観がいい具合にコラボして混ざり合いましたね。

ーーでは「ララBYE!!」については清水天規(以下、清水)さん、髙崎寿希也(以下、髙崎)さん、横山統威(以下、横山)さんメインで聞いていきます。作詞・作曲がSonar Pocketのeyeronさんだそうで。

髙崎:僕は個人的にライブを観に行くくらいSonar Pocketさんが好きなんですけど、まさかそんな方に書いていただけるとは思っていなかったので、それだけでもすごく幸せでしたね。本当にSonar Pocketさんらしいサウンドというか、まるでSonar Pocketさんの楽曲を僕らがカバーさせてもらっているかのような楽曲に仕上がっていたので、すごく嬉しいものがありました。歌詞も情感豊かで、元気な中にもいろんな感情が詰め込まれているので、その辺りも含めて、じっくり聴いてもらいたいです。eyeronさん名義では初めての提供曲というのも光栄で、嬉しすぎてSonar Pocket好きの友達にも、めちゃくちゃ自慢しましたもん。

横山:卒業シーズンにぴったりだと思うんですよ。歌詞に〈最後のチャイムは また始まりの合図さ〉とあって。別れってすごく悲しかったり、切なかったりするじゃないですか。でもこの曲には“また新たな出会いや新生活を楽しもうよ”というメッセージが込められているので、それをテンション高めなサウンドも含めて楽しんでほしいなと思います。卒業式が終わったあとにみんなでカラオケ行って、これ歌ってほしいよね。

清水:そうですね。発売も3月なので、この時期にぴったりなスプリングチューンになっているのではないかと。

ーー今までの曲でいうと、「オマエもかっ!?」なんかもレゲエですけど、ちょっとタイプが違いますね。

横山:これはリオデジャネイロみたいな盛り上がり方なんですよ。

清水:(笑)。メロディ的には祭nine.の曲の中でも“ザ・J-POP”っぽい親しみやすさがあると思います。

髙崎:ライブで楽しんでもらえる曲がまた一つ増えたかなというのはあります。

ーー歌割りがちょっと複雑な曲で、清水さんが大活躍されていますね。

清水:そうですね、今回かなり頑張りました。僕は祭nine.の歌では、Bメロ担当のことが多いんです。今回はセリフも煽りも落ちサビも、ほぼどこでも歌っている感じですね。楽しいけれど、けっこう気合い入れて歌わないとライブで体力がもたない曲にもなっています(笑)。

ーーリリイベでのお客さんのリアクションはどうですか?

横山:祭っ子にはすごく好きになってもらえていると思います。初披露のときに、イントロがちょっとおとなしいので「バラードかな?」という空気からの賑やかなサウンドというギャップで驚かせてしまいました(笑)。こんなにライブ向きな曲だとは!

ーーちなみに髙崎さんから祭っ子にお勧めのSonar Pocketの曲を教えてください。

髙崎:僕はけっこうアップテンポの曲が好きなので、「やばば」や「ホイッスル!!!」ですね。まずシンプルに盛り上がれるというのが初めて聴く方にとっては一番だと思うので、それならやっぱりこの2曲かなと思います。とくに「ホイッスル!!!」には「ララBYE!!!」に通じるニュアンスがあるので。「やばば」は、僕らの曲でいうと「てっぺんニューデイズ」っぽいイメージです。
清水:じゃあやっぱりSonar Pocketさんと祭nine.に通ずるものがあったのかもしれないね。僕は「好きだよ。~100回の後悔~」が好きです。

ーー「いいKAGENにして」は祭nine.としてはかなり珍しい、レトロなムードが漂う曲ですね。

野々田:イントロがとくに昭和の歌謡曲風で、西城秀樹さんみたいな感じが出ていると思いません? 普段僕らは爽やかめに歌うことが多いんですが、この曲では歌い方を変えてみているので、いい意味でギャップを感じていただけるかなと思います。

髙崎:サビの振りはレトロというわけではなく、でもインパクトがあるんですよ。僕らの振りをいつもつけてくださる渡辺美津子先生の色がふんだんに出ているので、わかる人にはわかるんじゃないかと。

寺坂:イントロとかでは「ダサく踊って!」って言われたもんね。

神田:「ハイそこ、かっこつけない!」みたいな。

野々田:そんなアドバイスあるの? って(笑)。

清水:でも振付けてるとき、超楽しそうだったよね。

ーー「愛モーレ逢モーレ」はカラー的に祭nine.の曲らしいなと思ったんですけれども。今までの楽曲にはあまりなかったシャッフルのリズムですよね。

清水:それこそ僕たち祭nine.らしい曲なので、気持ち的にはすごく自然に歌えました。

寺坂:やりやすかったよね、すごく。

ーー振りはどんな感じになるんですか?

髙崎:サビの〈アモーレアモーレ〉のところで、投げキッスを飛ばすんです。

清水:今回はそれを受け取って身体の中に取り込む……という、お客さんだけの振付があります。

ーーノリのいい祭っ子のみなさんが本領を発揮できる曲ということですね?

浦上:これまでは“真似して踊って!”という感じだったんですけれども、初めてですね。皆さんの曲でもありますよ、というメッセージも込めて。

清水:そう、この曲は皆さんに踊ってもらって完成するので。

神田:1曲に1人9回飛ばすので、僕らの愛を受け取ってほしいなと思います。

■先輩グループ・BOYS AND MENは“負けず嫌いな人の集まり”
ーー話は変わりますが、主演映画『祭りのあとは祭りの前』ももうすぐ公開になりますね。グループでの主演映画を撮るという目標は、デビュー当時からあったんですか?

浦上:デビューのときに地元の名古屋で「祭nine.祭」という展示会をやらせてもらって、そこで自分たちでこんなことやりたいな、こんなことあったらいいなという“未来年表”を書いていたんです。その中に“祭nine.の主演映画”というのがちょうど2020年のところに書いてあって。本当にちょうどドンピシャで叶ったという。

寺坂:あれ書いたのが、陸人くんなんですよ。

神田:見事に当てました! 僕も本当に希望として、先輩たち(BOYS AND MEN)が主演映画を経験していたので、祭nine.もデビューしていつかはそういうのをやりたいと思っていて。でも本当に叶うなんて思っていなかったので、決まったときは衝撃でしたね。

ーー皆さんはデビューからずっと学ランで活動しているわけですし、学園ものというのもしっくりきますね。

浦上:学園ものって本当に限られた世代、今しかできひんものやから。そんなタイミングに撮れて、残せてよかったなと思います。

ーー主演ドラマ(『ボイメン新世紀 祭戦士ワッショイダー』)もやりましたけど、映画とドラマの違いをどう感じました?

髙崎:ドラマは何話にも分かれているので、時間経過がすごく分かりすいじゃないですか。撮っていて「今、何日後の設定だったっけ?」と頭の中がぐちゃぐちゃにならないやりやすさはありました。

寺坂:映画はあまりドラマみたいにカットを割り過ぎず、1本を長回しで撮るので、その分じっくり見てもらえるよさがあると思います。僕ら的にも新鮮でしたし。

神田:映画は大画面で見るものだから、より細かいところまで目が行くじゃないですか。僕自身も映画を見るのが好きなので、あの大画面で僕らを見てもらえることがすごく喜ばしかったです。

清水:長時間の撮影というのも初めてで、朝4時に集合しててっぺん越えで解散というときもありました。僕たち、その映画を約10日で撮り切っちゃったんですよ。でもこんなに長時間、1つのお仕事に集中できることなんてなかなかないので、いい経験になりました。

ーー共演者の方とかとのエピソードはあったりしますか?

横山:僕は(俳優、ラッパーとして活躍する)魔人役の板橋駿谷さんと劇中でラップを披露するんですけど、そこはアドリブで4、5カットくらい撮ったんです。本場のラップのカッコよさを感じて、バイブスぶち上がりでした。

ーーそれは公開が楽しみですね!

清水:僕もすごくヒップホップが好きでプライベートでもよく聴くので、初めてお仕事で話が合う人と会えて、仲良くなれたのも楽しかったです。

ーーそして3月には舞台『ボイメンステージ 諦めが悪い男たち~NEVER SAY NEVER~~』がありますね。先日Wキャストの配役も発表されましたが、世代の少し違う2グループの争いを描いた作品ということで。

野々田:出演者が大きくはグローリーズとキラキラ☆ジェネレーションというグループに分かれていて、グローリーズはもともとすごい人気だったグループなんですけれども、ちょっと時が経って、今はキラジェネが事務所を担っている、そんな感じのストーリーになっています。

髙崎:その2組が同じ舞台を作っていくのにあたって、ぶつかり合うシーンがあったり……。

清水:なぜか大物女優が失踪したり……!?

神田:というドタバタ劇なので、そういうのもフォーチュンらしいと思います。ミュージカルなんですけれども、帝国劇場とかのミュージカルとはまた違った、笑えて楽しめる作品になっています。舞台が初めての方にとっても敷居が低い作品だと思うので、観に来ていただけたら。

野々田:舞台と聞くと「ああ、お芝居ね」と思う方が多いと思うんですが、歌のシーンがかなり多めなので作品オリジナルの楽曲も含めて楽しみにしていただきたいです。

ーーちなみにフォーチュンエンターテイメントの中では、先輩グループと後輩グループの対立はあるんですか?

清水を除く全員:ないです! 

寺坂:負けず嫌いな人の集まりがBOYS AND MENなので、先輩後輩関係なく高め合いのような形で合同ライブをやったりすることはありますけど。普段はごはんに連れて行ってもらったり、よくしてもらっていますね。

清水:そうだね、いい先輩たちです……たまにいじめられますけど(笑)。

ーー愛のあるイジりがあるということで(笑)。話が戻りますが、最初のほうの浦上さんのコメントにあったように“てっぺん”というのはデビュー当時からのみなさんのテーマでしたよね。オリコン1位に武道館ライブ、主演ドラマ、主演映画といろんな夢を順調に達成してきた今の皆さんにとっての“てっぺん”とはどういう状態だととらえているんでしょうか。

清水:グラミー賞ですかね。

ーーデビューのときには世界征服と答えていたと思いますが(笑)。

浦上:成長して話がリアルに近づいたんだね(笑)。

寺坂:そういう賞もいつかとれるようになりたいなとは思いますけども。これまで活動してきて、実際のところ知名度は地元の名古屋でもまだまだだと思っていますし、全国ではまだ知らない方も多いと思います。やはり今は知名度を上げて、例えばもしアンケートをとったとして「最高のアーティストは誰ですか?」という質問に祭nine.が一番多く上がるようにしたい。

横山:例えば他のアーティストと祭nine.のライブの日時が被ったとして、「どちらをとる?」となったときに、絶対僕らを選んでほしいんです。祭nine.を選ぶ人が日本、いや世界で多くなったら、そこが“てっぺん”かなと僕は思います。

ーー今年はオリンピックの年ですし、グローバルな活躍も期待したいところです。祭nine.といえば和なイメージのグループですし、ぴったりじゃないですか。

横山:『Japan Expo』とか出てみたいですね。

髙崎:そういう意味では日本で一番使いやすいグループといえるかもしれないよ。

寺坂:一つの日本の文化としての祭りを背負って、そういうところに出たい気持ちはあります。日本の公式行事に呼んでもらえるようになったら、そこも“てっぺん”といえるかもしれないですね。

神田:多分海外の人から見て、日本といえばアニメや漫画が有名だと思うんですけれども、そこに祭nine.が食い込んでくるような……だから、僕らのライバルは『ONE PIECE』です。目標は『ONE PIECE』越えです!

ーー恐ろしくでっかい目標を掲げましたね。

浦上:ちょっともうフォローしきれないですけど(笑)。

神田:僕の人生のバイブルは『ONE PIECE』なので、憧れを超えていこうという。

野々田:それは一理あるね。

髙崎:僕は、その人の心を動かすきっかけが祭nine.だったら、僕らがその人の人生に関わっているということなので嬉しいなと思います。国民的アーティスト、アイドルというものの共通認識で、今だったら嵐さんとかが挙がるかもしれないですけれども、それが祭nine.になったら、“てっぺん”に立てているのではないかと。

寺坂:みんなが言ったように僕らが今からやるべきことは、いろいろな人の心の“てっぺん”にいられるようにするということなんじゃないかと思っています。そのための要素として映画だったり、いろんなチャレンジがあるのではないかと考えていますね。(古知屋ジュン)

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