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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

糸井重里

わたしとイチロー

第1話 登場人物:糸井重里 既存の社会評価の外側に飛び出てしまったイチローさん

特集

第一話

20/2/25(火)

“わたしとイチロー”ストーリー、第1話の主人公は糸井重里さん。212人のファンの前で直接イチロー選手と糸井さんが対話するというテレビ番組を書籍化した『キャッチボール ICHIRO meets you』(2004年3月 発行ぴあ)という本をベースに、後にイチロー氏の語録「262のメッセージ」シリーズという書籍が生まれているのです。

「糸井さんは、イチローさんを楽しみましたか?」という質問からスタートしたお話しの第1回目。

「イチローさんの言葉と神秘力の関係が興味深い」

イチローさんって、野球の技術に対してむやみにお金を払われてしまった人だと思うんです。

最盛期には年俸が20億円近くまで上がった。これって、どれくらいの金額か、誰にも実感できないですよね。つまり、既存の社会評価の外側に飛び出てしまったわけです。しかも、自分で飛び出したんじゃなく、そういう値付けをされたので、自然とそうなってしまった。

そこで、自分がどのようにふるまうのか、どんなスタイルを見せるかというのは、本人次第になる。お手本はいません。日本国内で、それだけの評価を得ている人はいませんからね。アメリカにはアスリートやハリウッドのスターがいるでしょうけど。

イチローさんの場合は、神秘力を見せるスタイル。

そのスタイルを現役を引退するまで、いや、今でも貫き通していますよね。

たとえば、自分が発した言葉が記者やテレビ、インターネットを通してどう広がっていくかを冷静に観察していたと思います。抽象的な言葉が多いので、記者の方としても解釈の幅が広い。

「ああ、こういう形で広がっていくのか」と冷静に観察していたと思います。神秘力が担保されるラインを早い段階で見極めていたんじゃないですかね。

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