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ブリランテ・メンドーサが東京国際映画祭コンペ部門の審査基準語る

ナタリー

18/10/26(金) 12:31

左からブライアン・バーク、南果歩、ブリランテ・メンドーサ、タラネ・アリシュスティ、スタンリー・クワン。

第31回東京国際映画祭コンペティション部門の審査員たちによる記者会見が、本日10月26日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた。

本年度は109の国と地域より集まった1829本の応募作品の中から、審査を通過した16本が上映される。日本からは阪本順治の「半世界」と今泉力哉の「愛がなんだ」が出品された。

審査委員長を務めるのは、「囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件」「ローサは密告された」などで知られるブリランテ・メンドーサ。フィリピン人が国際映画祭の審査委員長を担うのは、歴史上初めてとなる。メンドーサは「まず最初にあるのは、いい映画とは何かという問い。そして鑑賞する我々が心を動かされたか、感動したか」と審査の前提となる部分を説明。さらに「映画的な、映画に固有の言語が使用されているか」という部分に重きを置いて審査に臨むことを明かした。

そのほか審査員には「スター・トレック」「ミッション:インポッシブル」シリーズなどハリウッドの第一線で活躍するプロデューサーのブライアン・バーク、「彼女が消えた浜辺」「セールスマン」で知られるイラン出身の女優タラネ・アリシュスティ、香港の映画監督・プロデューサーであるスタンリー・クワン、女優の南果歩が名を連ねている。全員が口をそろえるのは「まっさらな気持ちで映画を鑑賞したい」という点。監督名や国、性別などあらゆる外的要因を忘れて、公平な視点で審査することへのこだわりを見せた。

一方、記者からは、16本のうち女性監督による作品がガブリエラ・アマラウ・アウメイダの「翳りゆく父」のみであることに関して質問が飛ぶ。アリシュスティは「映画界において、女性のフィルムメイカーはマイノリティです。これに関しては一歩一歩、歩みを進めなくてはならない」と述べ、南は「コンペ部門では少ないですが、ほかのところで女性監督をフィーチャーしている部分もある。東京国際映画祭は徐々に世の中の変化に感応しているのではないかと思います」とコメント。なお31回の歴史の中で女性が審査員に2人名を連ねたのは、寺島しのぶとムン・ソリが参加した第26回以来の2度目となる。

第31回東京国際映画祭は11月3日まで東京・六本木ヒルズ、EX THEATER ROPPONGIほかで開催。コンペティション部門の結果は、11月2日のアウォードセレモニーで発表される。

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