石田尚志展『絵と窓の間』 16mmフィルムとタブロー、ビデオによる新作発表
18/10/14(日) 12:00
石田尚志『絵と窓の間』2018年 ©Takashi Ishida / Courtesy of Taka Ishii Gallery
石田尚志の個展『絵と窓の間』が10月20日から東京・六本木のタカ・イシイギャラリー東京で開催される。
1972年東京生まれの石田尚志は、線を1コマずつ描いて撮影する「ドローイングアニメーション」という手法を用いて、空間の質を変容させるインスタレーションを制作しているアーティスト。近年では、『シャルジャ・ビエンナーレ13「Tamawuj」』『あいちトリエンナーレ』『KENPOKUART 茨城県北芸術祭』などで作品を発表している。
同展では、作家としての出発点であった16mmフィルム、そしてタブローとビデオによる最新作を通じ、複合的な視点によるイメージの探究を行なう。これまでも時間の不可逆性や反復を表現してきたが、今回はさらにフィルムとデジタルによるフリッカーやオーバーラップの光に挑んでいる。作品テーマである「部屋」という環境と「窓」という要素は、石田のメインモチーフである「矩形」が実体化したもので、作品に共通する密室論的空間表象にはエドガー・アラン・ポーの作品や、アンドレイ・タルコフスキーの映画『ストーカー』などから影響を受けているという。
会期初日の10月20日にはオープニングレセプションが開催される。詳細はギャラリーのオフィシャルサイトをチェックしよう。
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