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チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム山』東京公演をライブ配信

CINRA.NET

21/1/29(金) 17:00

Graphic:Teppei Kaneuji Design:Werkbund

チェルフィッチュと金氏徹平による『消しゴム山』東京公演のライブ配信が2月13日、2月14日に行なわれる。

2月11日から東京・池袋のあうるすぽっとで上演される『消しゴム山』は、人とモノが主従関係ではなく、限りなくフラットな関係性で存在するような世界を演劇によって生み出すことはできるのだろうか、という問いのもと、岡田利規(チェルフィッチュ)が岩手・陸前高田で「津波被害を防ぐ高台の造成工事により人工的に作り変わりつつあった風景」を目撃して構想された作品。劇場に足を運び辛いと感じている人々に観劇体験を届けるための様々な企画を用意しており、上演とあわせて聞くことで「エクストラな消しゴム山」が姿を現す「エクストラ音声ガイド貸出」や「鑑賞マナーハードルの低めの回」を実施。

バリアフリーと多言語で鑑賞できるオンライン型劇場「THEATRE for ALL」と連携したライブ配信では、劇場では体験できないもうひとつの『消しゴム山』を提示。視聴期間は各回配信日の翌日までとなる。チケットの販売は2月1日10:00からスタート。

岡田利規(チェルフィッチュ)のコメント

消しゴム山、というのは根本的に新しい演劇をつくるということに着手したいと考えたわれわれがつくってみた山ですが、〈根本的に新しい〉ということについてもう少し具体的に、どこを新しくしたいと思っているかというのを補足するならば、人間を中心にすえたナラティヴの中で生きる人間のための・そんな人間にとっての問題とされていることを扱うための、容器としての演劇を、なにかそうではないものへとずらしていくというか拡張していくというか、そういうことがしたいと思ったのです。それは人間にとって、演劇の観客であることのできるフツーに考えたら唯一の存在であるはずの人間にとって、この先必要となってくることだろうとも思ったのです。

金氏徹平のコメント

何処でも無い場所、何時でも無い時間、誰でも無い人、何でも無いモノ、これらを作り出すことは僕にとっても永遠のテーマですが、演劇という場にその可能性を感じています。それらを立ち上げよう、積み上げようとすることそのものが「消しゴム」シリーズであると言えるかもしれません。その最初の作品である「消しゴム山」は「森」を巡り、「石」を手に取り、「畑」を耕したことによって、変形して見えるかもしれません。同じ山でも見る場所や季節や天候によって、その存在感、距離感、スケール感が全く違って見えるように。

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