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押井守の あの映画のアレ、なんだっけ?

『花束みたいな恋をした』の感想を教えてください!

月2回連載

第44回

Q.
押井監督も出演されていた『花束みたいな恋をした』の感想をお聞きしたいです! 僕は“時代の不安の記憶装置映画”だと思いました。

── 今回は押井さんが出演というか、本人役でカメオ出演していらっしゃる『花束みたいな恋をした』についてです。“時代の不安の記憶装置映画”だと、この質問者は感じたようです。

押井 “不安”は感じなかったね。恋愛映画ですよ。いわゆる同棲ものでしょ? サブカル好きのふたりが出会って、5年間一緒に暮らし別れる。

私が気になったのは、ふたりが暮らすアパートというかマンション。多摩川沿いの広いベランダがある部屋。駅から歩いて30分で格安という設定ではあるものの、若くてお金があるとは思えないふたりが暮らすにはリアリティがなさすぎる。つまり、そういうリアリティを追求する映画ではないということです。

京王線沿線の各所でロケが行われた本作。ふたりのが暮らすマンションは、調布駅から徒歩30分の多摩川沿いという設定。たしかにそこそこの広さでした。

── あのおしゃれなマンションは、私も気になりました。

押井 あれ、麻紀さん、観てるの?

── もちろんですよ。押井さんが出ているので興味津々で観ました(笑)。

押井 そういう人は本当に珍しいと思うよ(笑)。

で、私がどんな役目を背負っているかと言えば、終電に乗り遅れた見ず知らずのふたりが偶然、飛び込んだ居酒屋に私がいた……。

── で、男子のほうが「神がいる!」と叫ぶんですよね(笑)。

押井 実はこのふたり、濃いサブカルマニアだったという設定で、その“濃さ”を証明する役割が私だったわけです。

終電後の深夜の居酒屋に、まさかの押井さんが!

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