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4年ぶりのタッグ「神の子」に赤堀雅秋・大森南朋・田中哲司が信頼語る

ナタリー

19/9/25(水) 19:00

コムレイドプロデュース公演「神の子」合同取材会より。左から大森南朋、赤堀雅秋、田中哲司。

コムレイドプロデュース「神の子」の合同取材会が9月中旬に東京都内で行われ、作・演出・出演の赤堀雅秋、キャストの大森南朋、田中哲司が取材に応じた。

「神の子」は、赤堀、大森、田中が2016年上演の「同じ夢」以来、約4年ぶりにタッグを組む新作。出演者には3人のほか、長澤まさみ、でんでん、江口のりこ、石橋静河、永岡佑、川畑和雄、飯田あさとが名を連ねた。

「この企画が楽しみで、ここ数年生きてきたような気持ち」と述べる赤堀は、「神の子」について、「台本もプロットもない状態でしたが、大森さん、田中さん、そして長澤まさみさんをはじめ、名だたる方たちに参加していただけてとても光栄です」と感慨を口にする。赤堀は、「今は自分にひっかかるものを無差別に摂取してる状況。いろいろ咀嚼したうえで何を吐き出せるか?ということしかないですが、漠然と、底辺にいる人たちがうごめいている現代の無常観を表現できたらと思っています」と構想を語った。

赤堀は今作で初タッグを組む長澤について、「今回、女優さんは誰がいいかな?と3人で話していて、満場一致で長澤まさみさんに決まった」と回想。大森は「中年男性が3人集まっても救いがないので、華がある人を入れないといけないと(笑)。長澤さんにメールで聞いてみたら、引き受けてくれまして」と続ける。赤堀は「長澤さんをどう魅力的に描くかを考えています。前回の『同じ夢』では、麻生久美子さんに“財布から1万円を盗むような役”を演じていただきましたが(笑)、長澤さんにもヒリヒリした感じの役をやっていただく予定です」とコメント。「でんでんさんは僕がお誘いしました」と明かす田中は、「やはり“本物”が1人いる感じがしていいですよね(笑)」と、でんでんを絶賛した。

大森は「赤堀くんは僕と同い年ということもあって、生きてきた時代も同じですし、感じてきたちょっとした絶望感みたいなものをえぐってくれる。赤堀くんのヤバい表現に触れるのが好きなんです」と言葉に力を込める。田中は頷きながら、「赤堀くんの台本は、セリフがすっと入ってきて、すぐに自分の血と肉になる。彼にしか書けないようなセリフも満載で、『赤堀くんのセリフをしゃべりたい!』という欲求がすごいんです」と赤堀に信頼を寄せた。

大森と田中の魅力を問われた赤堀は「表層的ではない人間の生々しさをさらしてくれる2人です。どんなに売れていて人気者でも、そういうモチベーションで役者をやり続けているところが魅力ですよね。例えば、他人に見られたくない表情。すっ転んだときの恥ずかしい顔とか、後輩に説教しているときの顔、そういう“ダサい顔”ってカメラやお客さんの前に立つとなかなかできないんです。演者って何かコーティングをして、それをコミカルに演じようとしてしまったりするんですが」と述べる。さらに「お二方を筆頭に『神の子』の俳優陣は、生々しさをさらしてくれる方がそろっていると思います」と太鼓判を押した。

大森は「飲みに行くと、だいたいこの3人が最後まで残っているんですが、前作『同じ夢』の本番中に『また次もやりたいね』という話が出てました」と振り返り、田中は「この間飲んだときには、『次回(第3弾)のために早めに劇場を押さえておかないと』って話してましたね」とエピソードを明かす。赤堀が「次は3年後ぐらいかな?」と口にすると、田中は「3年後……僕、56歳ですね……大丈夫かな(笑)」と2人に視線を送り、大森は「3年後は僕と赤堀くんがちょうど50歳。三人芝居にしますか?」と発言し、3人は微笑み合った。

「神の子」は、12月15日から30日まで行われる本多劇場での東京公演を皮切りに、愛知、福岡、広島、大阪、長野、静岡を巡演。チケットは10月12日に一般販売がスタートする。

コムレイドプロデュース「神の子」

2019年12月15日(日)~30日(月)
東京都 本多劇場

2020年1月7日(火)~9日(木)
愛知県 ウインクあいち

2020年1月13日(月・祝)
福岡県 福岡国際会議場 メインホール

2020年1月16日(木)
広島県 JMSアステールプラザ 大ホール

2020年1月18日(土)・19日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ

2020年1月23日(木)
長野県 サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター 大ホール

2020年1月25日(土)・26日(日)
静岡県 浜松市浜北文化センター 大ホール

作・演出:赤堀雅秋
出演:大森南朋、長澤まさみ、でんでん、江口のりこ、石橋静河、永岡佑、川畑和雄、飯田あさと、赤堀雅秋、田中哲司

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