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沢村一樹、『絶対零度』主演続投に「もう次はない。完全燃焼するつもりです」

リアルサウンド

20/1/13(月) 6:00

 フジテレビ月9ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(前作と同一タイトル)のシーズン2がスタートした。前作は、2018年7月クールに放送され、平均視聴率10.6%を獲得。「月9復活」を引き寄せた。

 防犯カメラ映像、メール、電話、SNSの通信履歴などの、あらゆるデータから予測された“未来の犯罪者”を潜入・追跡捜査し、犯罪を未然に防ぐ特命班「未然犯罪捜査班」(通称・ミハン)の活動を描く本作。そのリーダー・井沢範人を、前作に引き続き、沢村一樹が務めて主演する。

【写真】昨年はグランメゾン東京に出演

 妻と娘を殺された過去があり、普段は飄々としたキャラクターでありながら、その実、内には闇を抱えた井沢を演じ、前作でこれまでのイメージを打ち破った沢村。今作では、衝撃のスタートで視聴者を驚かせる。そして沢村とともに、前作から続投の横山裕、本田翼に加え、森永悠希、高杉真宙、上杉柊平、水野美紀、柄本明、そして霜降り明星の粗品がキャストに加入するのも注目だ。

 座組を引っ張る沢村に、前作の反響にはじまり、シリーズの魅力のひとつであるアクションについて、さらには「今作で完全燃焼する」と語る意気込みを聞いた。

■「今まで演じていた役とは違うリアクション」

――前作でプロデューサーさんが、沢村さんの魅力を最大限に出そうと突き詰めていった結果として、井沢という役が生まれたと話していました。

沢村一樹(以下、沢村):井沢という役は、喜怒哀楽の場面場面で、ちょっと大げさなくらいの感情を出していたのですが、僕が今まで演じていた役とは違うリアクションをいただくことが多かったです。あぁ、こういう役も楽しんでいただけるんだなということと、こういう役もできるんだと自分でも驚いている部分がありました。

――意外な反応だったのですか?

沢村:そうですね。ちょっと気持ち悪いくらいにやろうと思ってたんです。目を剥いてわっとしたり。でも気持ち悪いというよりは圧倒されたという意見が多かったんですよ。いい反応が多くて。そこに胡坐をかくのではなくて、また新しいものを作っていけたらなと思っています。気を張り過ぎず、楽しみながら、視聴者の方にも楽しんでいただけるように。

――同じく続投の横山裕さん、本田翼さんとは、とても仲がよさそうです。

沢村:今回、3人で一緒に捜査をするシーンがまだそんなにないんです。今はまだ和気あいあいとしていますが、お互いに闇を抱えている役なので、本格的に撮影に入ったら変化すると思います。みなさんとお話するときと、本番で役を演じるときの緩急を、すでにつけているのだと思います。

――そうしたいい座組になっているのも、沢村さんが座長として中心にいらっしゃるからでは。

沢村:僕は意識してないです。みんながなんとなくそうしている。おそらく、前作でそれぞれに何かをつかんでいるのだと思います。翼ちゃんは初めてのアクションで高評価を受けて、横山くんも横山くんで何か手ごたえを感じている。どこかにそうした自信があるからこそ、取材の場では緩くいられるのだと思います。

■「“許す”ということが、一番尊い」

――それぞれが闇を抱えているとのことですが、前作のラストでは、メンバーそれぞれの正義感の在り方が問いかけられているようでした。“正義感”という点で何か意識されていますか?

沢村:AIという言葉が、この一年半ですごく生活の中に浸透してきて、『絶対零度』で描かれる出来事も、一昨年放送したときよりももっと本当に起こるんじゃないかと感じながら見ていただけると思います。でもAIが進んだとして、そこには人の感情がある。前回演じているときもそうでしたが、今回は特に、“許す”という行為の尊さを感じながら演じたいと思っています。井沢はまだ許せてないんですよね。色んなことを。今、時代が全てを許さない世界になりつつありますが、個人的には“許す”ということが、一番尊いと思っています。

――難しいテーマですね。改めて、ご自身のなかで、『絶対零度』という作品はどのような存在になっていますか。

沢村:ひとつ、アクションも楽しみにしています。僕自身、アクションの映画を観るのが好きで、でも実際にやったら大変だなと思うことのほうが多いですが、『絶対零度』では前作も今作も、藤井祐伍さんという方がアクション指導をしてくださっていて、すごく気が合うんです。あの映画のアクションが好きだと言うと、すぐにわかってくれる。そしてよりカッコイイ殺陣をつけてくれたりするんです。

――たとえばどんな映画ですか?

沢村:『アウトロー』という映画でトム・クルーズが狭い廊下で戦うシーンとか。飲み屋でケンカに巻き込まれるんですが、そこの殺陣が好きで。あと『イコライザー』でデンゼル・ワシントンが、相手のネクタイをつかんでグッと下にぶつける感じ。すごく痛そうに見えるんです。ああいうのやりたいねと。ハリウッドではそのためにテーブルを作ったりもすると思うので、日本のドラマでできる形としての殺陣を作ってきてくれました。

――今作もアクションにも注目ですね。『絶対零度』はこの後も続いていきそうな雰囲気があります。

沢村:もしも『絶対零度』が続くとして、僕はこの次はこのメンバーではないと思って臨んでいます。というか、燃焼するつもりでやりたいんです。

――完全燃焼すると。

沢村:これでやりきるという気持ちのほうがいいのかなと。視聴者の方が、これで終わってしまうのか、もう1回見たい、もっと見せてと後ろ髪をひかれるくらいのものができたらいいなと。続編をやりたくないわけじゃないですよ。ただ、また次もと思いながらはやりたくないんです。完全燃焼するつもりです。

(望月ふみ)

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