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日向坂46 小坂菜緒、櫻坂46 幸阪茉里乃、乃木坂46 掛橋沙耶香……高校卒業でさらなるステップ踏む坂道メンバー

リアルサウンド

21/3/7(日) 6:00

 3月は出会いと別れの季節。多くが10代で加入する女性アイドルにとって、節目となるのが1月の成人式と、3月の中学・高校卒業だ。

 坂道グループにフォーカスを当ててみると、今年中学を卒業したのは櫻坂46の山﨑天のみ。昨年は乃木坂46の筒井あやめ、日向坂46の上村ひなのの2名。中学1年生、13歳の若さで加入した乃木坂46の齋藤飛鳥を筆頭に、中学からグループに在籍したメンバーは数いれど、それでも高校以降に加入を決めた人数の方が圧倒的に多い。

 乃木坂46で今年高校を卒業したのは、矢久保美緒、伊藤理々杏、掛橋沙耶香、柴田柚菜の4人。岡山県出身の掛橋は、地元の高校に入学。アニメ好きな子たちのグループにいたことから、当時のあだ名は「ラブライバー」だったそう。乃木坂46を好きになったのは、中学2年生の頃。アニメ映画『好きになるその瞬間を。~告白実行委員会~』の主題歌「大嫌いなはずだった。」に、「HoneyWorks meets さゆりんご軍団 + 真夏さんリスペクト軍団 from 乃木坂46」という形でグループが関わっていたことがきっかけだった。軽音楽部に仮入部するも、6月に乃木坂46のオーディションを受けたため、入部には至らず。1つの駅に1路線の田舎と感じていた岡山から、大都会の東京の高校に転入となる。

 昨年は岡山県を中心に事業を展開するSUENAGAグループのCMに単独出演。HoneyWorksの曲を弾けるようになりたくて始めたギターは、乃木坂46に入っても続けており、ライブでのギター演奏や初めて作詞、作曲した楽曲「主人公」の披露など、地元愛や幼い頃からの特技が乃木坂46における独自のポジションの確立に繋がっている。最近では、1歳年上の佐藤璃果が地元の5年制の高校から掛橋と同じ高校に転入してきたため、同じクラスだったことがSHOWROOMの配信で明かされた。

 櫻坂46からは幸阪茉里乃。掛橋は坂道グループ初の岡山県出身であるが、幸阪もまた三重県から初めての坂道グループ配属となった。地元の高校では友人に誘われる形でハンドボール部のマネージャーに。スポーツも料理も苦手のようだが、『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京)の企画「センス女王決定戦」でそのネーミングセンスが爆発し、初代センス女王に輝いた。この高校卒業のタイミングで幸阪の魅力がより引き出されていく予感がする。

 日向坂46からは小坂菜緒、金村美玖、濱岸ひよりの2期生トリオ。特に小坂は“ラスト制服”として、『週刊少年チャンピオン』と『B.L.T.graduation2021高校卒業』の表紙を飾っている。さらに言えば『Seventeen』の専属モデルということも、高校卒業の印象を強めており、雑誌のYouTubeチャンネルの企画では「制服を着てやりたいこと」を実現している。

 オードリー若林正恭の著書『ナナメの夕暮れ』もお気に入りに挙げていた小説好きとして、文系のイメージが強いが、好きな教科は3位「数学」、2位「倫理」、1位「理科」の理系女子。『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)の企画でプレゼンしていた恐竜の魅力もそこに繋がっていく。中学3年生で、けやき坂46に加入し、高校生活の丸々をアイドル活動と両立してきた小坂は、3年間を「ある意味『青春』だったなと思います」「普通じゃ経験できないことを、若いうちから経験できたことが、いい思い出になっていると思います」と自身のブログに綴っている。すべての物事をリアルに捉えるリアリストとして、「理想を現実に変えていくのは自分次第」(『B.L.T.graduation2021高校卒業』より)と語る小坂は、日向坂46の頼もしいエースだ。

 昨年、高校を卒業したばかりの久保史緒里が深夜帯に放送の『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)に出演を決めたように、4月からはより仕事の幅も広がっていく。立場的にも学生から大人の仲間入りを果たす、3坂道のメンバーの変化に注目していきたい。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter:https://twitter.com/AKI_W_

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