Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

邦画も洋画もミーハーに、心理を探る作品が好み

伊藤 さとり

俳優や監督との対談番組を多数、映画パーソナリティ

藁にもすがる獣たち

こんな面白い題材を日本で映画化しなかったことに驚きながら、こんな素晴らしい俳優が揃い演技合戦のように物語を紡ぎ出し映画化してくれたことに感謝を述べたくなった。 原作は曽根圭介氏の同名小説。登場人物が出入りし、入り組んだ構成なのに、脱落するどころかグイグイと物語に引っ張られていく爽快感。一癖も二癖もある登場人物は皆、追い詰められていて、騙され騙し、脅され脅す、という人間の裏側を見せつけながらシーンから姿を消すのだけれど、皆、魅力的。 『シークレット・サンシャイン』のカンヌ女優チョン・ドヨンが登場するだけで一気に画が華やぐし、『私の頭の中の消しゴム』のチョン・ウソンは、カッコいいのにどこかダサイし、『スウィンダラーズ』のぺ・ソンウやら、アカデミー賞ノミネートの声もある『ミナリ』のユン・ヨジョンとか韓国俳優の演技力に脱帽しっぱなしなのです。 “他人の不幸は蜜の味”という言葉通りの展開に、ドーパミン出っ放しで興奮が止まらないっ。

21/2/17(水)

アプリで読む