新国立劇場2020年～2021年のラインナップより、3月は楽劇『ワルキューレ』です。ご存じワーグナー渾身の楽劇「ニーベルングの指環」第1日として書かれた本作は、映画『地獄の黙示録』にも引用された〈ワルキューレの騎行〉など、聴く者を高揚させるメロディーの数々によっても知られています（なお、「ニーベルングの指環」は序夜に『ラインの黄金』があり、その翌日が『ワルキューレ』ですので、厳密には『ワルキューレ』は第2日と記すべきかと思います）。 今回の公演は、コロナ禍にあってお客さんを勇気づけてくれるものと思います。指揮は手術後の体調をおもんぱかって降板した飯守泰次郎さんに代わり、同劇場オペラ芸術監督の大野和士さん、そして城谷正博さんのお二人がつとめられます。演出はドイツの名匠ゲッツ・フリードリヒ。出演は村上敏明さん（第1幕ジークムント役）、秋谷直之さん（第2幕ジークムント役）、長谷川顯さん、ミヒャエル・クプファー＝ラデツキーさん、小林厚子さん、池田香織さん。3月11日（木）・14日（日）・17日（水）・20日（土・祝）・23日（火）、オペラパレスにて。

21/3/5(金)