Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

邦画・洋画、話題作は見逃さない。年間新作鑑賞130本以上!

笠井 信輔

1963年生まれ フリーアナウンサー

ドライブ・マイ・カー

日本人初の「脚本賞」はじめ4つも賞を受賞するとは! まさに今年のカンヌの台風の目となった作品。 妻を失った喪失感から抜け出せない俳優兼演出家(西島秀俊)が、地方の演劇祭で過ごす時間と心のうつろいを丁寧に描く。テーマは「ディス・コミュニケーン」とみた。主人公の西島自身が無口で、性的に奔放だった妻にも、演出をする俳優たちにも、運転手にもあまり言葉をかけない。濱口監督は、劇中、主人公が取る演出方法を見せながら、人とどう対応するかという前に、自分自身の言葉と向き合う必要性を説く。なんといっても村上春樹の短編を3時間の作品に肉付けする勇気とその内容の濃さに拍手を送りたい。濱口竜介監督は日本映画の重要人物なのだ。受賞ニュースが小さすぎる!

21/8/10(火)

アプリで読む