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水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
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落語を中心に、講談、浪曲など演芸を長く担当。著書、編著も多数。

長井 好弘

演芸ジャーナリスト、読売新聞編集委員

神田阿久鯉の会

神田阿久鯉が燃えている。師匠・松鯉が講談界で二人目の人間国宝に内定し、弟弟子の松之丞が来年2月、「神田伯山」という大名跡の六代目を継いで真打ちになることが決まった。盛り上がる一門の中で、腕利きと評判の阿久鯉の芸も、今一番の聞きどきなのである。 二十数回続く独演会の演目は、今回から長編「畔倉重四郎」の連続読みが始まる。名奉行・大岡越前守が「こいつだけは許せない」と言った三悪人の一人で、ただ「邪魔だから」という理由で人殺しを続ける重四郎の物語が「好きなんです」と言う阿久鯉。非情・卑劣だが、抗えない魅力を持つ稀代の悪漢を、実力派・阿久鯉がどう描き出してくれるのか。らくごカフェ通いがしばらく続きそうだ。

19/8/11(日)

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