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水先案内人のおすすめ

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時代劇を中心に、過去の日本映画やテレビドラマについての、主に製作状況に関する研究を行う。スタッフや俳優への取材・聞き書きによる証言収集と検証をライフワークとする。個人的な趣味としては洋画が好き

春日 太一

映画史・時代劇研究家

クラッシュ 4K無修正版

間違いなく公開してすぐに映画館で観た記憶があるのだが、データをみると日本初公開は1997年1月25日。ということは当時は受験を間近に控えた浪人生だったということになる。 そんな大事な時期に勉強をひとまず置いておいても観たい作品だったのだろう。 高校の頃はデヴィッド・クローネンバーグの映画を主にレンタルビデオで好んで観ていた。そのクローネンバーグの新作をついに映画館で観ることができる。しかも、描かれるのはアブノーマルな性の世界。いてもたってもいれなかったのを思い出す。 そして、実際に観てみたら……驚きのフェティシズムの世界。ひとつひとつのエロチックなシチュエーションや描写の数々は十代の孤独な映画青年にはあまりに刺激が強く、いろいろな蓋を開けられた感があった。 そんな作品が、4K無修正版で公開されることになった。 一足先に観たその映像は、薄れかかった記憶を鮮明に塗り替えてくれた。やはり、素晴らしい。 そしてそれは同時に、あまりに性に餓えていた当時の自分自身を浮き彫りにする行為でもあり、気恥ずかしさもあった。

21/1/29(金)

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