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水先案内人のおすすめ

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話題作、アート系作品を中心に

恩田 泰子

映画記者(読売新聞)

ハニーボーイ

主人公は若手ハリウッドスター。仕事は順風満帆だが私生活は荒れていて、PTSDの兆候ありと診断される。そして描き出されるのは、ステージパパと過ごした子役時代――。 脚本は、父親役で出演もしているシャイア・ラブーフ。彼は20代初めで『トランスフォーマー』(2007年)に主演し脚光を浴びたが、当時既にキャリア12年。本作には、そんな自身の体験が投影されている。 もっとも、単なる子役残酷物語ではない。主人公は自らの過去を否定するのではなく抱きしめる。父親が抱えていた内なる葛藤に向き合い、和解していく。『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』など、最近のラブーフは俳優としてまた一回り大きくなったけれど、この映画を観ると、その理由がわかる気がする。

20/8/3(月)

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