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演劇鑑賞年間300本、記者歴40年のベテラン

大島 幸久

演劇ジャーナリスト

劇団青年座『シェアの法則』

公演名の「シェア」は賃貸住居である和製英語の「シェアハウス」。ここに暮らす人たちを描くが、舞台は東京にある築40年ほどの一軒家。自宅を改装して始めた夫婦、個性的な連中が住んでいる。英語ではルームシェアと言うが、近年若者中心に人気があるという。だが登場人物は価値観がまるで違うから、「共有」と「交流」が問題になるわけだ。 作者の岩瀬晶子は、劇団日穏ーbionーを主宰。創作側の上演を柱とする青年座が依頼した新進だ。社会的な問題を背景とした作品が得手で、コロナ禍の中、新作書き下ろしに取り組んだという。主演の山本龍二は『鑪(たたら)』での強烈な演技を思い出す。共演は岩倉高子、佐野美幸、尾身美詞ら。演出が須藤黄英。入居者が共同で利用できる共有のオープンスペースが設置されるシェア。「共有」とは何かを問いかける。

21/1/14(木)

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