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「クラシックソムリエ検定」編集長にしてピアノのスペシャリスト
高坂 はる香
音楽ライター
小山実稚恵ピアノシリーズ『ベートーヴェン、そして…』第3回 <知情意の奇跡>
20/10/2(金)~20/10/3(土)
オーチャードホール
生誕250年ということで、今年は本当にいろいろなベートーヴェン企画が行われていますが、オール・ベートーヴェンから一捻り、ベートーヴェンと何かをあわせるというプログラムには、ピアニストの想いや意図が色濃く現れます。 小山実稚恵さんが昨年から行なっているピアノシリーズ「ベートーヴェン、そして…」では、これまでにもシューベルトやモーツァルトをあわせるプログラムが取り上げられてきました。 今度開催されるその第3回公演のプログラムは、ベートーヴェンの後期三大ソナタのひとつ、ピアノ・ソナタ第30番Op.109と、J.S.バッハの「ゴルドベルク変奏曲」をあわせるというもの。終楽章に変奏形式をとるソナタから、ゴルドベルクにつなげるという趣向だそうです。これを続けて聴くと、一体どんな世界が見えるのか、大変興味深い。小山さんの気合いのようなものも感じる、聴きごたえたっぷりのプログラムです。
20/9/25(金)