外山啓介さんが、生誕250年だった昨年予定されていたオール・ベートーヴェンによるサントリーホールでのリサイタルを、1年の延期の末に行います。 その内容は、「悲愴」「月光」「熱情」「ワルトシュタイン」という、逆にめずらしいくらいの、絵に描いたような（？）4大ソナタによるプログラム（ちなみに去年の予定では「ワルトシュタイン」のかわりに「葬送」が入っていました。1年経って、超王道に落ち着いた形）。 恵まれた体格で生み出すパワフルな音、クリーンな音楽性、それでいて、濃いめのこだわりが感じられる表現が魅力のピアニストです。きっと今回も、1年以上にわたってあたため続けた結果、一見爽やかと見せかけて個性の強いベートーヴェンを聴かせてくれるのではないでしょうか。

21/8/21(土)