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歯に衣着せない辛口コメントが人気のクラシック業界ご意見番

東条 碩夫

音楽評論家

日本センチュリー交響楽団 第250回定期演奏会

秋の大阪オーケストラ界最大の呼びものの一つ。首席指揮者・飯森範親が、ベートーヴェンのオペラ『フィデリオ』を演奏会形式で上演する。10月に東京の新国立劇場でブリテンの「夏の夜の夢」を指揮して勢いに乗る飯森範親だ。期待充分である。 『フィデリオ』は、ベートーヴェンが夫婦愛を謳い上げた名作オペラである。悪辣な政敵の刑務所長ドン・ピツァロ(町英和)により幽閉された夫フロレスタン(水野秀樹)を救出するため、妻レオノーレ(木下美穂子)は男装してフィデリオと名乗り、自ら刑務所員に志願して夫の安否を探る。温かい心を持つ看守長ロッコ(山下浩司)はこの青年フィデリオの働きぶりを高く評価し──。 出演は他に石橋栄美、松原友、萩原寛明、日本センチュリー合唱団。ラストシーンで大群衆が勇敢な女性レオノーレを理想の妻としてたたえ、夫婦愛の素晴らしさを謳い上げる壮大な重唱と合唱は聴きどころの一つだ。

20/11/6(金)

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