最近めっきり数が減った西部劇だが、本作は久しぶりに満喫できた。ゴールドラッシュでわいた1851年、殺し屋のイーライとチャーリーのシスター兄弟は、金を見つけ出す化学式を発見したウオームと裏切り者のモリスを探し出す。しかし、兄弟は殺すのをやめて一緒に金を探す事にするが…。オープニングから暗闇に火を噴くコルトネイビーにテンションが上がる。また、草原を疾走する馬や酒場でのやりとりなど雰囲気も満点。それでもフランス人監督のジャック・オーディアルはリアルなアクションの中でもコミカル演出がきわだち、一風変わった風合いを出している。アンドリュー・ワイエスの絵のような静かな結末も好みだ。やっぱ西部劇っていいなあ。

19/7/2(火)