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水先案内人のおすすめ

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ドキュメンタリーの面白さを知ると映画の見方が変わる

村山 匡一郎

映画評論家、大学講師

ラプソディ オブ colors

東京・西蒲田にある(あった)バリアフリー社会人サークル「colors」に集う障がい者と健常者の人々の活動を追ったドキュメンタリーだ。障がい者本人を追ったものは多々あるが、彼らが健常者とともに集う場に焦点を当てている。中心となるのは、「colors」代表者で自身も障がいを持つ石川悧々と、仕事のパートナーで障がい福祉のNPO法人を主宰する中村和利。この個性豊かなふたりとその周りに集まる人々の人間味あふれるやりとりが何とも魅力的だ。一方、「colors」が借りていた建物が取り壊しとなり、本作はその最後の日々の活動と取り壊しによって変化する人間関係を追っていく。障がいと健常の境とは何なのか。「colors」とはむしろ多彩な個性が集積する場であり、まさに社会の縮図を象徴しているかのようで面白い。

21/5/19(水)

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