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J-POPとJ-ROCKのライブを5000本以上観察

平山 雄一

1953年生まれ 音楽評論家、プロデューサー

カルメン・マキ50th AnniversaryLive~デラシネって半世紀~ ………Vol:2 カルメン・マキ x 春日博文 With SOMEONE………]

カルメン・マキが、寺山修司の作詞した『時には母のない子のように』でデビューして50年が経つ。当初は寺山の狙いどおりフォーク歌手として世に出たカルメン・マキだったが、すぐにロックに転向。ブルース・クリエーションと組んで、日本のロックの創始者の一人となり、その後に結成した“カルメン・マキ&OZ”でその存在を決定的なものにした。名曲『私は風』は今も多くのアーティストにカバーされている。 何度か活動を休んだことはあったものの、ストイックなまでに自分の声を大切にしていて、ステージに立つ彼女の歌はその時その時で高い完成度を保ってきたことは特筆に価する。僕は以前、あるイベントで、Charがギタリストを務めた『私は風』のカルメン・マキの歌声の素晴らしさに感動したことがある。 今回の『カルメン・マキ 50th Anniversary Live 〜デラシネって半世紀〜 Vol:2』は、“カルメン・マキ&OZ”のオリジナル・ギタリスト春日博文との共演になる。この組み合わせがハマった時は、必ず凄いライブになる。彼女にとって思い出深い吉祥寺でのアニバーサリー・ライブでは、充分に練られた至芸が聴けるに違いない。ちなみにライブのタイトルの“デラシネ”は、フランス語で“故郷喪失者”という意味。 またこの機会に歌詞や写真を収めた『カルメン・マキ ソングブック 』が刊行されるので、彼女の見た“音楽の景色”を追体験するのもいいだろう。

19/5/16(木)

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