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ドキュメンタリーの面白さを知ると映画の見方が変わる

村山 匡一郎

映画評論家、大学講師

クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代

画家クリムトが没して100年。東京都美術館では『クリムト展 ウィーンと日本 1900』という大々的な回顧展が開催され人気を博している。そんなクリムトと彼を師と仰いだエゴン・シーレのふたりに焦点を当てたドキュメンタリーだ。19世紀末に活躍した「分離派」と呼ばれる芸術グループとその中心にいたクリムト、その周囲にいた作曲家のグスタフ・マーラーや精神分析学者のフロイトたちとの交流など、記録映像や美術家の証言、また演出シーンを交えながら、世紀末ウィーンに象徴される時代の変化を描き出す。旧世界最後の「芸術の自由」を求めたクリムトたちの時代精神は第1次大戦の勃発で終わりを告げるが、彼らの活動を通して芸術と時代の関わりが浮き彫りになって興味深い。

19/6/4(火)

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