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日本で(多分)一番多くの映画を観る(年間800本!=新作、旧作も入れると…)映画評論家

野村 正昭

映画評論家

瞽女 GOZE

この映画の制作のきっかけになったのは、瀧澤正治監督が、2003年1月に、あるテレビ番組を見たことからだという。それは、瞽女の小林ハルさんについての番組だった。ハルさんは生後3ヶ月に失明し、厳しい修行を経て、瞽女になるも、昭和に入り、73年に廃業。しかし78年には国立劇場の舞台で瞽女歌を披露し、無形文化財の保持者として認定。79年には黄綬褒章を受章。2005年に105歳の波瀾万丈の人生を終えた。 映画は、各地を門付けして歩く盲目の女芸人”瞽女”の世界を、ハルを主人公にして描くが、特に少女時代を演じた川北のん、成人になってからの吉本実憂のふたりが素晴らしい。厳寒の中、雪の中を裸足で歩く場面も、のんちゃんは演じ、通常は3ヶ月かかる三味線を吉本さんは1ヶ月でマスターしたとか。演技陣の中では、母親役の中島ひろ子が秀逸。

20/10/19(月)

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