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東条 碩夫
音楽評論家
京都市交響楽団 東京公演
19/6/23(日)
サントリーホール 大ホール
大阪の並み居るオケ群を抑えて、今や関西随一の強豪オーケストラとして世評も高く、優れた演奏水準を誇示して君臨しているのが、この京都市響だ。筆者がこの数年間に何度か聴いた印象では、その演奏の良さでは、在京の優秀楽団とともに、全国ベスト5に入るオーケストラと称しても過言ではないだろう。その演奏水準向上を実現させた功績は、2008年から常任指揮者となっている広上淳一に帰するというのが、衆目の一致するところである。 今回もその広上淳一の指揮だ。ラフマニノフの華麗な「交響的舞曲」、人気の五嶋龍をソリストに迎えてのコルンゴルトの「ヴァイオリン協奏曲」、ブラームスの「悲劇的序曲」というプログラムを携えての登場である。
19/6/15(土)