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水先案内人のおすすめ

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立川 直樹

1949年生まれ プロデューサー、ディレクター

罪と女王

「世界の映画祭で22の受賞&17部門ノミネート!」「歴史的快挙!史上初めて女性監督がデンマーク・アカデミー賞を受賞!」というウタイ文句が示すように、鳴り物入りで日本上陸を果たす『罪と女王』はかなりダークな映画だ。 監督は8月17日で43歳になるメイ・エル・トーキーという人。2015年の長編デビュー作『Lang historie kort』で今回の2作目でも主演したトリーヌ・ディルホムにデンマーク・アカデミー賞主演女優賞受賞をもたらし、本人も監督賞や脚本賞にノミネートされている実力派だが、「仕事、家族、すべて完璧な女性が犯した、義理の息子への禁断の誘惑。大人の欲望の犠牲となり、狡猾な裏切りに絶望した少年の心は──」というチラシのコピーが全てを言い当てている衝撃的な内容を、ストーリー展開から演出、撮影、音楽の使い方、全ての面で見事にまとめ上げている。その苦い後味。ただならぬ映画だ。

20/6/3(水)

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