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クラシックの一般化をライフワークとする元祖クラシックソムリエ

田中 泰

音楽ジャーナリスト

曽根麻矢子 バッハ 連続演奏会≪BWV≫Ⅱ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻

日本を代表するチェンバリスト曽根麻矢子による、5年10回に及ぶヨハン・セバスチャン・バッハ(J.S.バッハ)連続演奏会の第2回は、『平均律クラヴィーア曲集第1巻(全曲)』だ。 この作品が偉大なJ.S.バッハの後に続く音楽家たちに与えた影響においては、他に比較するものが存在しないほどの素晴らしさ。クラシック音楽史上の「旧約聖書」と言われることにも納得だ。その意味では「新約聖書」と呼ばれるベートーヴェンの「ピアノソナタ全集」が唯一のライバルか。 「前奏曲とフーガ」という魅了的な形式の音楽を、長調と短調合わせて24の音階すべてで描いた音楽はまさにバッハの小宇宙のような趣だ。それを曽根麻矢子がどう表現するかに期待したい。

21/9/14(火)

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