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演劇鑑賞年間300本、記者歴40年のベテラン

大島 幸久

演劇ジャーナリスト

さいたまネクスト・シアター リーディング公演『作者を探す六人の登場人物』

さいたまネクスト・シアターの若手がルイージ・ピランデッロの代表作に挑む。この集団は蜷川幸雄が“次代を担う若手俳優の育成”を目的に立ち上げ、優秀な才能が花を咲かせている。今作は奇抜な物語であり、若手にとっては手ごわく、苦戦するだろう。 演出家と俳優数人が芝居の稽古をしている舞台に突如現れるのが喪服を着た人物6名。父親、母親、父違いの娘、息子、そして男女ふたりの子ども……。奇妙な連中だ。父親は言う。「作者に拒絶され、見捨てられた。自分たちの悲劇を完成し、上演してくれる新しい作者を探している」。それぞれの過去が明らかになるにつれ、演出家の気持ちが揺らいでいくことになる、といった物語。演出するのが新国立劇場の演劇芸術監督・小川絵梨子。“緊急企画”という触れ込みのリーディング公演。小川は厳しくしごくだろう。

20/12/15(火)

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