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日本で(多分)一番多くの映画を観る(年間800本!=新作、旧作も入れると…)映画評論家

野村 正昭

映画評論家

キューブリックに愛された男

『キューブリックに愛された男』『キューブリックに魅せられた男』 11/1同時公開。 『2001年宇宙の旅」(1968)などで知られる巨匠スタンリー・キューブリックをめぐる2本のドキュメンタリーが没後20年を記念して公開される。『キューブリックに魅せられた男』は『バリー・リンドン』(1975)のオーディションに合格して俳優デビューし、以後スタッフとしてキューブリック作品に関わったレオン・ヴィターリーが主人公。そして『キューブリックに愛された男』はひょんなことからキューブリックの専属ドライバーになったエミリオ・ダレッサンドロが主人公。 この2本、内容的にクロスせず、もちろん両方に登場するキューブリックが同一人物に見えないところが面白い。ありとあらゆる私用を引きうけ、滅私奉公するヴィターリ篇も新事実満載だが、映画に全く興味のないダレッサンドロから見た等身大のキューブリック像も実に興味深い。2本とも必見です。

19/10/29(火)

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