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やっぱりSF映画が好き!
渡辺 麻紀
映画ライター
魔女がいっぱい
20/12/4(金)
丸の内ピカデリー
子供向けにもかかわらず、辛辣で過激な物語が多いロアルド・ダールの児童書を、それほど子供が好きそうにも思えないロバート・ゼメキスが映像化。出来上がった作品は、もしかしたら子供が泣いちゃうかもしれない恐怖に彩られたファンタジーだった! なにせ魔女が本当に怖い。人間と同じような容姿の、その化けの皮を剥いだ姿がオトナでも気持ち悪いと思うくらいで、それをまた個性的すぎる容姿の持ち主アン・ハサウェイが演じているからインパクトも倍増する。さらに、その魔女と、彼女にネズミに変えられた子供たちの攻防戦は、子供だましではなくホンキ度が高め。思わずハラハラドキドキしてしまう。 子供用に作ったというよりオトナ用に作ったとしか思えないゼメキスなのだった。
20/12/3(木)