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“燃え”なければ映画ではない!アツい作品をセレクト
相馬 学
フリーライター
ヘルボーイ
19/9/27(金)
TOHOシネマズ 日比谷
今やオスカー監督であるギレルモ・デル・トロがオタク愛を注ぎ込んで映画化したコミックを、改めて再映画化するのは無謀とも思える。しかし監督がニール・マーシャルならウェルカム。『ディセント』等で辣腕を振るいつつも、近年は『ゲーム・オブ・スローンズ』等のTVドラマで活躍していた彼を、映画の世界に引き戻してくれただけでうれしい。 で、マーシャル版『ヘルボーイ』。デル・トロ版との大きな違いは、やはりバイオレンスの容赦のなさだ。クリーチャーの撃退シーンはもちろん、人体をも容赦なく損壊させる衝撃的な見せ場は、正と邪の選択を迫られる主人公のドラマをホットに盛り立てる。“ヘル”、すなわち地獄的な描写が際立った大人向けのアメコミ活劇だ。
19/9/23(月)