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水先案内人のおすすめ

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邦画も洋画もミーハーに、心理を探る作品が好み

伊藤 さとり

俳優や監督との対談番組を多数、映画パーソナリティ

ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢

“親の七光りと思われたくない”。この映画を象徴するセリフなのだけど、根底にあるテーマはそれよりもっと深い部分で、誰もに当てはまることなのが素晴らしい。「ありのままの自分を見てくれる人」「自分の言葉に耳を傾けてくれる人」「誰かと組むことで才能を輝かせ合える」。 音楽プロデューサーを目指す主人公を演じたダコタ・ジョンソンは俳優のドン・ジョンソンとメラニー・グリフィスの娘だし、大物アーティスト役のトレイシー・エリス・ロスはダイアナ・ロスの娘だからこそ、説得力ある画になり、お互いの才能を存分に披露し合った演技でセリフのないシーンでも魅せられてしまうほど輝きを増しています。 しかも全員吹き替えなしで歌唱している点で、トレイシーはもちろん、ケルヴィン・ハリソン・Jrの驚くべき歌唱力にも遭遇できちゃうのだから美味しい映画。『ルース・エドガー』『WAVES/ウェイブス』で演技力は十分理解していたのに、また新たな才能発揮と思ったらもともと音楽一家に生まれ、ジャズを学び、ミュージカルがスタートだったのだと知り、デンゼル・ワシントン超えもあり得る若手ホープでありました。 ちなみにデキる音楽プロデューサーとはなんぞや?がしっかり描かれ、音楽愛いっぱいの物語になっているのは、主人公と似たような経験を積んだ音楽を愛する脚本家フローラ・グリーソンの力ありき。

20/12/7(月)

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