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ブロードウェイ事情にも明るいミュージカル通ライター

町田 麻子

フリーライター

歌舞伎座『六月大歌舞伎』(夜の部『風雲児たち』)

2006年にパルコ歌舞伎として上演された『決闘!高田馬場』は、面白い舞台でも面白かったことしか、面白くない舞台だと観たことすら覚えていないこともあるほど記憶力の弱い筆者が、珍しく割と細部まで思い出せる作品のひとつだ。特にクライマックスシーンで味わった、もうなんだか身体中の穴という穴から色んな汁が一斉に出ちゃってる気がするようなあの興奮は、忘れようとしても決して忘れられるものではない。そんな奇跡的名作の産みの親である三谷幸喜と、文字通りの立役者だった松本幸四郎らが、今度は歌舞伎の殿堂・歌舞伎座で新作を上演するという。歴史ギャグ漫画だという原作が果たしてどう歌舞伎として立ち上がるのか、楽しみ過ぎて早くも何かしらの汁が出そうだ。

19/5/24(金)

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