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ホラー、ミステリー、トンデモ映画が大好物

春錵 かつら

映画ライタ―

デッド・ドント・ダイ

今度のゾンビは自分の好物を申告してくれるよ! ジム・ジャームッシュ監督といえば、「オフビートがスタイリッシュに変換される作品」といったイメージ。2013年にジャームッシュ監督は吸血鬼モノを撮っているけれど、吸血鬼と彼のスタイリッシュは確かに共存した。しかしゾンビとの相性はどうなのか。混じる期待と一抹の不安。 ……ところが観ればなるほど。ジム・ジャームッシュがゾンビを撮るとこうなるのか。“らしさ”をしっかりと感じるゾンビ映画になっている!そしてその功績は出演陣によるところが大きい。ゾンビ×ジム・ジャームッシュの相性を繋ぎとめる“かすがい”として、ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、そしてティルダ・スウィントンらが大きく貢献しているように思う。彼らのおかげでジム・ジャームッシュはジム・ジャームッシュらしさを失わないまま、ゾンビ映画を完成させた。 奇想天外に相変わらずのオフビート。ハラハラしないゾンビ映画。ゾンビに遭っても、みんなのんき。ゾンビもゾンビでマイペース。 ああ、この感じ。やっぱりジャームッシュだ。

20/6/3(水)

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