毎年、池上本門寺で開催されてきた“Slow LIVE”だが、昨年に続いて今年も本門寺は疫病退散祈願のために使用できず、恵比寿ガーデンホールとガーデンルームでの実施となる。 “Slow LIVE”はもともと“大人が楽しめるミニフェス”をテーマに、森に囲まれた場所で椅子に座ってゆっくり音楽とフード＆ドリンクを楽しむというセッティングがなされてきた。このコンセプトは室内に移っても変わらず、夏の終わりを良質な音楽とともに過ごすのも悪くない。 おすすめは超個性的なアーティストが顔を揃える2日目だ。映画『花束みたいな恋をした』のインスパイアソング『勿忘』で一気にブレイクしたAwesome City Club、人間味あふれるデュオのハンバート ハンバート、メインアクトは実力派ジャムバンドのアコースティック編成SPECIAL OTHERS ACOUSTICがホールに登場する。 一方、ルームではMonaとHina姉妹によるユニークなピアノ連弾ボーカルユニットのKitriと、ボーカルのもも（妹）・アコーディオンの小春（姉）が世界のストリート・ミュージックを日本の感覚でミクスチャーしたチャラン・ポ・ランタンが競演を果たす。 1日目のアクトはLOVE PSYCHEDELICOとGLIM SPANKYで、女性ロックボーカルが堪能できる。3日目はメインアクトがOriginal LoveとTENDREで、シティポップの雄が相まみえる。 来年は本門寺での開催を願いつつ、今年の“Slow LIVE”を精一杯楽しんでみたい。

21/8/18(水)