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Tak

美術ブロガー

【2月28日で閉幕】ハマスホイとデンマーク絵画

「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」展が、国立西洋美術館で開催されたのが今から12年前の2008年のこと。名前も聞いたことのない謎めいた画家の展覧会に足を運ぶ人なんてそうそういませんでした。美術関係者の中にも見逃した方もいます。その後展覧会図録は1万円を超える高値で取引されるなど、その不思議な響きの名前と人気がひとり歩きしてしまった感のあるハンマースホイを、冷静な目であらためて検証せんとする展覧会が「ハマスホイとデンマーク絵画」展です。「ハンマースホイ」からよりデンマーク語の発音に近い「ハマスホイ」(Vilhelm Hammershøi 1864-1916)に変えてまで開催するだけありかなり気合が入っています。ハマスホイ作品だけでなく影響を与えた画家や、同時期に描かれたデンマーク絵画を紹介することで、彼の特異性を際立たせるのに成功しています。生前は国立美術館にも買い上げられ評価の高かったハマスホイも、50代の若さで死去した後は急速に忘れ去られてしまいます。再び注目が集まるようになってからまださほど時は経過していません。ハマスホイとは一体何者で何を描きたかったのか答えの見つからない霧のベールに包まれたような他とは一線を画す展覧会です。

20/2/6(木)

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